ターン86 百鬼の疾風と虚無の仮面
[10/18]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
墓地のアンデットを除外し、手札のアンデットを呼び出すことができる。達人キョンシーをコストとし、酒呑童子を守備表示で特殊召喚!」
酒呑童子 守800
「戦闘ダメージを最小限に抑える算段か。だが、それも時間稼ぎに過ぎないな。デス・ガーディウスで攻撃、ダーク・デストラクション」
3面の怪物が両腕を体の前に構え、手のひらから闇のエネルギー波を放出する。瓢箪を手にした小柄な鬼が、その波に飲み込まれ砂へと還っていく。
仮面魔獣デス・ガーディウス 攻3300→酒呑童子 守800(破壊)
「やってくれる……だが、この程度ならまだリカバリーはいくらでも効く。永続トラップ発動、リビングデッドの呼び声!俺の墓地のモンスター1体を、墓地から攻撃表示で特殊召喚する。甦れ、土地鋸!」
牛頭鬼が倒れ、酒呑童子もまた敗れた。しかし、彼の操る妖怪デッキはその圧倒的なしぶとさが何よりの強み。何度傷ついても必ず誰かがすぐさま立ち上がる、モンスターを途切れさせない継戦能力に関しては並のデッキとは一線を画している、そう本人も自負している。
そして次に繰り出されたのは、蛇。しかしそれはただの蛇と呼ぶには異様に全長が短く、それと反比例するかのように胴体が明らかに通常より太い大蛇だ。その蛇が体を丸めて自らの尾を口に咥え、1つの輪となって転がったかと思うとみるみるうちに加速して猛スピードで2体の仮面魔獣の周囲を回り始めた。
土地鋸 攻1600
「土地鋸のモンスター効果発動!このカードが特殊召喚に成功した時、自身以外の特殊召喚されたモンスター全てを裏守備表示にする!」
「なるほど、それも針虫の巣窟で墓地に送ったカードか。ならばカードを伏せ、ターン終了だ」
大蛇の回転が風の流れを生み、その流れがやがて小型の竜巻にまで成長する。その渦に閉じ込められた2体の仮面魔獣が、脱出することもかなわず強制的に裏側守備表示へと状態を上書きされた。
仮面魔獣マスクド・ヘルレイザー 攻3200→???
仮面魔獣デス・ガーディウス 攻3300→???
「ここからは俺のターンだ!まずは墓地の馬頭鬼をゲームから除外することで、墓地のアンデット族1体を蘇生させることができる。この効果で再び牛頭鬼をフィールドに呼び戻し、自身の効果で2体目の馬頭鬼……いや、怨念の魂 業火を墓地に送る。さらに通常召喚だ、出て来い九蛇孔雀!」
再び地の底より蘇る牛頭鬼。その横にさらに召喚されたのは、一見緑色を基調とした羽根を持つごく普通の美しい孔雀だった。しかしその羽をパッと広げると、そこには当たり前の目玉模様はただの1つも存在せずその代わりに自由気ままにうねり舌を出し牙を見せる9匹もの蛇の影がまるで絵画のごとくくっきりと存在してお
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ