ターン86 百鬼の疾風と虚無の仮面
[11/18]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
り、やはりこの存在もただの鳥などではないことを物語る。
九蛇孔雀 攻1200
「そして俺の墓地に存在する妖怪、九尾の狐の効果を発動。このカードは俺の場のモンスター2体をリリースすることで、手札または墓地から自身を特殊召喚することができる。黄泉より帰れ、九尾の狐!」
土地鋸と九蛇孔雀、2体の妖怪が全く熱を発しない妖かしの炎……狐火に包まれる。そのまま音もなく燃える2つの人魂に挟まれるような格好で、黄泉帰りを行った9本もの長い尾を持つ白面金毛の狐がゆらりと飛んで着地した。
九尾の狐 攻2200
「さらに、今リリースされた九蛇孔雀の効果を発動。このカードがリリースされたことにより、デッキまたは墓地からレベル4以下の風属性モンスター1体を手札に加えることができる。そしてこのターンの竜操術により、サーチしたドラグニティ−ブランディストックを九尾の狐に装備する!」
人間ほどもある巨大な妖怪狐の、その尾と対比してあまりにも細くたおやかな胴体に巻きつくようにして緑色の幼竜が武器として鎧として装備される。竜操術により竜の力をも我がものにした傾国の大妖怪がそれを見て勝ち誇るように小さく鳴くと、それに呼応するようにしてブランディストックも満足げにクリクリした丸い眼をしばたかせた。
九尾の狐 攻2200→2700
「バトルだ。九尾の狐でマスクド・ヘルレイザーに攻撃、九尾槍!そして自身の効果により黄泉帰りを果たした九尾の狐は、貫通能力を得る。先ほど貰ったダメージ、耳を揃えて返させてもらおうか!」
九尾の狐 攻2700→??? 守1800(破壊)
ミスターT LP4000→3100
九尾の狐の持つ尾のうち1本が鋭く伸び、鋼の槍と化してセットカードを貫く。いともあっさりと仮面魔獣の片割れを下した直後、さらに別の尾がもう片方のカードめがけて伸びた。
「ブランディストックを装備したモンスターは、1ターンに2度の攻撃ができる。もう1度攻撃しろ、九尾槍!」
九尾の狐 攻2700→??? 守2500(破壊)
ミスターT LP3100→2900
モンスター越しとはいえ闇のデュエルでの2連撃をまともに受け、ミスターTの体を構成する闇がわずかに揺らぐ。だがそんなことはまるで意に介した様子もなく、デッキから1枚のカードを取り出した。
「見事な攻撃だった、と言いたいところだが、これからその代償を支払ってもらおう。デス・ガーディウスが破壊されたことで、場に1枚の仮面を残すことができる。その仮面は相手モンスター1体に装着され、そのコントロールを私が得る。デッキより魔法カード、遺言の仮面を発動!対象は無論、九尾の狐だ」
「そんなものは知っていたさ。だがあいにくだがミスターT、いくらダークネスの力があろう
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ