幕間24 過労で倒れた特命全権大使を誘惑する総統代行
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世界を変える魔法少女《アルティメットアイドル》こそ、
世界恐慌の不景気《ワルプルギスの夜》を倒す切り札だ』
そこに“黒の野獣”ロベルト・ハイドリヒが盟友として賛同。
芸能、政治の両巨頭が主導した総統選挙を勝ち抜いたアドルフ。
アイドル総統として世界恐慌の不景気を退治したとき、
レーティアこそが真のアルティメットアイドルだと思っていた。
「ヘスやシューペアが理解者として生きていれば、
きっとレーティアの力になってくれたのに……」
総統選挙中に起こった過激派による自爆テロで多くの業界関係者の命が失われた。
ドーラ教という新興宗教団体が裏で手を引いていたと噂されるが、
真相を知っていたであろうハイドリヒが歓喜力行旅団に殺されて全ては闇の中だ。
ドクツ第三帝国はレーティアとゲッベルスが二人で掴んだ夢の結晶だった。
しかしマインシュタイン、ロンメルは戦場の露に消え。
楽象艦隊を率いたVTVN提督はパリでエイリス軍に敗れて捕虜となった。
そしてシュテティンを亡国の守護者として犠牲にしようとしている……。
「救えない女ね。ごめんなさい。シュテティン提督いつか謝りに行くわ。
わたしはヴァルハラに行けないかもしれないけど……」
レーティアの身代わりとして欧州に残った担当アイドルの様子を見ようと席を立つ。
――――ベルリン大学病院、総統用に作られた特別な個室――――
「はい、伏見、拭き終わったわよ。
ちゃんと拭いておかないと風邪を引いちゃうわよ」
精神と時の部屋からは脱出したが、その影響が残っており伏見の反応は希薄だ。
まだ回復には少し時間を要するだろう……。
「え? 風邪を引いたらコンサート(党大会)を欠席できるからいい?
ふふっ、まだそんなこと言ってるの。
男の娘アイドルとして覚醒しておいて元に戻れると思っているの」
そう。もはや伏見空はトップアイドルとして覚醒してしまった。
輝きの舞台《ステージ》に立ち、持ち歌《曲》が流れれば条件反射的に
魔法少女“男の娘アイドル”シャーリー・アキへと変身してしまうのだ。
「ま、貴方が風邪は引いた計画は全てご破算よ。
ほら、ドライヤー当てるわね?」
「はい、これで終わり。伏見は髪の毛も女子みたいにサラサラよね」
反応がないことが逆にゲッベルスの悪戯心に火をつける。
大人の女性ならではの手段を用いて伏見空を誘惑を試みる。
それでもまだ反応が薄い。ただ身体だけは正直なようだ。
「……それじゃぁ、伏見。
早速だけど、この期待しちゃってるキカン棒を慰めてあげるわ」
「!?」
「はぁぁ……。伏見のオチンチン、またこんなにギンギン…。
期待、しちゃってるんでしょ? 分かってるわよ。
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