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エロゲー世界に神様転生って勝ち組じゃないのか?
幕間24 過労で倒れた特命全権大使を誘惑する総統代行
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――――ドクツ第三帝国、ベルリン大学病院――――

「うーん……うーん……うわーん……ぎゃおおおおおん」

かつてアドルフが過労で倒れた際に使用した病室。
そこには男の娘シャーリー・アキこと、
特命全権大使、伏見空が悪夢にうなされながら眠っていた。

連日の過酷なレッスンによりついに過労で倒れてしまったのだ。

無限の鍛練-アンリミテッドスタンザム-空間には簡易医務室しかなく
ゲッベルスPは固有結界を解除し、現実(シリアス)世界に戻って来た。

今は隣接した簡易執務室で総統代行としての事務処理を行っている。
軍事関係については伏見空が定期的に処理しており負担は少ない。

ベルリン星域の最終防衛ラインでソビエト軍を食い止めているのは鉄鯨艦隊だ。
ドクツ第三帝国の宇宙艦隊の中でも精鋭艦隊には総統直々の勲章が送られる。
その鉄十字の勲章には提督の異名から生物の「シンボル」が刻まている。

この生物のシンボルが刻まれた勲章をアドルフ総統から受け取ることが、
第三帝国の軍人として何よりの名誉だとされている。

有名なのは“鋼鉄の灰熊”マインシュタイン元帥の灰熊艦隊。
砂漠の狐と呼ばれたロンメル元帥は砂狐艦隊。
デーニッツの潜水艦隊は第三帝国では群狼艦隊と呼ばれていた。

鉄鯨艦隊を率いるのは“鉄の女”トリエステ・シュテティン提督だ。
亡命したレーティアが率いていた子猫艦隊も再編し送り込んでいる。

「やっぱり厳しいわね……党大会(コンサート)は問題ないでしょうけど」

予定ではエイリスに対して無条件降伏を行った後、
ベルリン星域に治安維持艦隊を派遣してもらうことになってはいるが……。
このままではソビエト軍が先に惑星ベルリンを占拠する可能性が高い。

「ごめんなさい。シュテティン提督。私では貴方を助けられない」

VTVN、マインシュタイン、ロンメル、シュテティン……
全員がレーティアがドクツ総統になる前からの知り合いだった。
正確に言えばアイドル総統選挙中に出会った大切な仲間だ。

レーティア・アドルフとグレシア・ゲッベルス。
一人の無名アイドルと、一人の新米プロデューサーの歩みは、
最初はドイツ第三プロダクションから始った。

アドルフは芸術発明家VTVNに自らの才能が認めさせて師事。
VTVNの所属するベルリンフィル芸能事務所に移籍した。

「私はレーティアをアイドル総統にはできた……」

アドルフの願いに答えて、ゲッベルスは敏腕Pになった。

「けどレーティアを真のアルティメットアイドルにはできなかった」

アイドル総統選挙は“白い巨塔”ヘルマン・ヘスの提案により始まる。

『オジャルマル共和国のドクツ民は今こそ真のアイドルを求めている!

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