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衛宮士郎の新たなる道
第13話 色情魔
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 士郎が屋上から去った時、それらのやりとりを窃視していた少女たちがいた。
 1人は言わずと知れた武神、川神百代である。

 「あの色狂いめ〜!」

 百代は怒っていた。士郎と言う名の理不尽さに。

 「私だけじゃ無く、誰にでもあんな言葉使ってるのか!」

 百代の言葉の意味するところは半月前程、自分に告げた言葉だ。

 『俺は何時だってお前の事を大切だって思ってる!』

 この言葉を受けた百代は恥ずかしかったが、後々に無意識的に嬉しく感じていた。
 本当のところは、ある友人として(ワード)が抜けてたんだが。
 兎も角、なのに士郎と来れば、別の女性にも似たような言葉を使っていることに憤慨しているのだ。

 今日の夕方、ほぼ八つ当たり的に、外部からの義経への挑戦者が少し地獄を見る羽目になりそうだ。

 それともう1人窃視していたのは、屋上の給水タンク近くで寝ていた男子生徒をそれなりに揶揄ってから偶然目撃する事になった、士郎の探していた不審人物?の燕だ。

 「・・・・・・・・・」

 今回も妬んでいた。何より羨ましく思っている様だ。

 (押し倒される勢いで、私も士郎にあんなこと言われたい――――いや、やっぱり押し倒されたい!)

 あそこにいたのが何故自分では無かったのだろうと、心底嘆いている様だ。

 「それにしても、何なのかなこの感覚?」

 原因不明な違和感に気持ち悪さを感じながらも名も知らぬ泥棒猫候補が屋上から出ていくまで視線で追っていくが、

 「アレ?」

 自分の心の中のブラックリストに乗せようと記憶しようとしていたのだが、

 「さっきまで見てたはずの顔が思い出せない・・・・・・アレ?そもそも女だったっけ?」

 最上旭の真骨頂、熏柴韋威胴丸は旭自身が技を解除するか、その技の効果を見破ったモノ以外惑わされる。
 如何に百代を倒せる可能性がある燕と言えど、初見で見破れる筈も無かった。


 −Interlude−


 気配を消しながら移動する者――――実のところは燕なのだが、それを校則を守りながらの捜索中の士郎だったが、

 「・・・・・・・・・」

 突然闘気を当てられて足を止めた。しかも自分だけに。
 闘気の発生源は一階からだったので、窓から飛び降りると言う手段で到着、そして探す手間が省ける様に近くに闘気を当てて来た本人のヒューム・ヘルシングと九鬼紋白、それに初めて見る黒髪短髪のメイドと金髪ツインテールのメイドもどきもいた。

 「何か御用ですか?一年S組ヒューム・ヘルシング君?」
 「「ッ!?」」

 メイドの2人が息をのむ。
 士郎の発言は明らかな挑発である。人を威圧で呼び出すと言う手を使ったちょっとした仕返しの様なモノだ
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