番外編 役人
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
のは
「実際そうなっても可笑しくありませんよ。元々戦車道の安全基準に疑問に思われていた中で指摘された通りに西住みほの事故死は何かしらアクションがあるはずですが、西住流も戦車道連盟も特にこれといって動いていなかったのです。この動きに戦車道に関わる人間や世間の不満が高まり、警察もついに本腰を入れて西住流と戦車道連盟に対して調査されるようになりました。後は世間の皆さまが知っての通りの誰にも隠せない黒い案件のオンパレードですよ。これにより戦車道連盟と戦車道連盟と深く関わった文化省は大捕り物が行われたわけですよ」
なるほど。本来なら政府が揉み消そうとした不祥事が西住みほさんの事故死により表に出たのですね。
「それもありますが西住流師範代でもあった西住しほさんが動いてくれた事も大きかったですね。何しろ戦車道連盟は西住流の影響力が強いですから、西住しほさんが動いてくれたからこそ警察の方もスムーズに調査ができるようになったのです。それもあり、私も真っ黒い案件に関わった為に一時は警察に捕まってしまったんですけどね」
話の流れを聞く限りでは、あの当時の役人さんは政府の方針に仕方なく動いていただけで特に問題を起こしたわけではないように思うのですが?
「警察の方も私が上からの命令でしかたなく動いていたのは認めてくれました。ですが学園艦廃艦案を無理矢理押し進めていたのは事実ですから流石にお咎め無しは出来ません。クビこそ免れましたが局長の地位ははく奪されてこうして自分は今の地方公務員の一人としているわけです。」
では最後の質問です。今の自分の現状に満足はしていますか?
「満足ですか?今は確かに大きな権限を持っていませんが人並みに満足していますよ。当初は私が今まで積み上げたキャリアが無くなって自暴自棄になった事もありますが、しかしあのまま当時の政府に従っていたは私は更に取り返しがつかない案件を任せられたと思います。私は警察に捕まってキャリアも無くしましたが同時に政府の不祥事によりあの当時の重鎮達は逮捕されて、日本の戦車道も旧勢力が排除されて良い傾向に向かった事を考えれば今の私の現状も悪くないと思います。」
ありがとうございます。今日は戦車道連盟や政府達の不祥事に巻き込まれた役人さんによる取材でした。今日は本当に協力してくれてありがとうございました。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ