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ガルパン主人公に転生したけど、もう限界な件
番外編 役人
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足であり、何より日本ではマイナー化している戦車道の世界大会開催は疑問視されていました。そこで政府は日本による戦車道の世界大会開催を実現させて巻き返しを図ろうとしたのです。ですが、いざ実行しようとも予算が足りません。何としても予算を確保したいですがそんな都合よく直ぐに予算が出るわけがありませんでした。」

もしかして、突然の学園艦廃艦案を推し進めていたのは……。


「想像の通りです。文化省で実行していた学園艦廃艦に政府は目をつけました。元々莫大な維持費と費用がかかる学園艦の廃艦案は何が何でも戦車道世界大会やプロリーグ設立に対する予算が欲しい政府としては学園艦を廃艦にすれば莫大な維持費と費用を無くなり、来年度より莫大な予算を確保できると思ったのです。ですが文化省としてもいきなり学園艦廃艦案には反対しました。当然のように一年も待たずに学園艦を廃艦にすれば数十万ともいうべき人間の受け入れる学園艦や陸上にあるわけがありません。何より学園艦側にある程度の自治権をゆだねているのです。学園艦のトップの人間を無視していきなり廃艦に出来るわけがありません。ですが政府はこれを無理矢理実行に移そうとしました。私達がいくら問題点を説明しましても支持率低下や政権崩壊という背水の陣の状態で後がない政府としては戦車道世界大会やプロリーグ設立は何が何でも成功させる事に躍起になっていました。私としても当時の文化省局長として反対しましたが、上からの重圧があり、何より部下の人生を天秤に賭けてまで反対できる程の勇気がありませんでした。それで仕方ないと思い学園艦廃艦案を実行しようと思いました。ですが、そもそも世界大会開催やプロリーグ設立の大きな弊害は他にもありました。無論、予算不足も大きな理由の一つでしたがそれは戦車道二大流派による影響力と日本戦車道の安全基準でした。戦車道は今でこそ世界各国でプロリーグ設立もされた人気スポーツに認定されています。しかし昔はマイナーな競技とされていたのは戦車道が危険と思われていたからです。その理由を分かりやすく説明しますなら第六十二回戦車道全国高校生大会ですね」

第六十二回戦車道全国高校生大会。それは当時の黒森峰女子学園副隊長の西住みほの事故死ですよね。

「そうです。黒森峰女子学園副隊長の西住みほの様に戦車道の試合中に事故で亡くなる可能性が高い事は第六十二回戦車道全国高校生大会の前より日本戦車道連盟は分かっていました。話が変わりますが、日本による世界大会開催が世界より疑問視されていたのは日本戦車道の安全基準の認識が甘い事でもあります。安全基準が曖昧な日本主導で世界大会が開催されたら自分の国の選手が大きな怪我でもするのでは?と世界各国の戦車道協会は思っていました。そこで日本戦車道連盟は日本による世界大会開催の為に安全基準の見直しが行われようとしまし
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