番外編 役人
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ないのですが、あの時の政府は何よりも莫大な予算を欲しており、学園艦廃艦案を推し進めていました」
それはどうしてですか?
「その前に学園艦の話をしますね。知ってると思いますが学園艦はそもそも規模が大きい。学園だけでなく陸と同じように大小の住宅やホームセンターやコンビニもあります。車が走れる道路や自然も存在しており陸上同様の生活が学園艦の中で生活が出来ます。ですが、学園艦は生徒を含めて学園艦に住んでいる住人は規模が小さくても数万人は収容できる程の規模の巨大船なのです。それを維持するのに非常に莫大な費用がかかります。そのため政府とて予算が無限にあるわけではないので、出来れば実績のない学園艦は廃艦にしたいと思うのが本音です。しかし規模が小さい学園艦でも数万人の住民が住んでいる艦を廃艦にすれば、それはもう大変な騒ぎになります。陸にしても学園艦にしてもいきなり数万人を受け入れるだけの体制を整えるは大変な労力が必要です。それこそ何年もかけて数万人を受け入れる体制を整えなければいけません。」
確かに学園艦一つだけでも数万人。いきなり廃艦にでもなったら大変ですね。そして他にも廃艦にしたら受け入れ人数が数万人では聞きませんよね。
「ええ。いきなり複数の学園艦を廃艦にしたらそれこそ数十万という人数が押し寄せたら他の学園艦や陸の受け入れ先は大混乱です。ですから数年も待たずに複数の学園艦廃艦は文化省としては反対していました。ですが当時の政府達は何が何でも予算を獲得して日本による戦車道世界大会やプロリーグ設立を成功させようとなりふり構ない傾向があったのです。」
突然の学園艦廃艦案は文科省ではなかったのですね。
「当たり前です。あんな強引で穴だらけの提案を文化省だけで実行しようとしたらそれこそ本来なら政府の重役達に止められて実行できませんよ。先ほど話したように当時の政府達はなりふり構わないで予算を確保して戦車道世界大会やプロリーグ設立に向けて動いていたのは、何よりも政権の実績が欲しかったのです」
実績ですか?
「あの当時の政権を知ればわかると思いますが、第六十二回戦車道全国高校生大会の前に政府は与党から野党に変わりました。野党は与党と違い、国民による国民のための政治を行う事をスローガンにしていました。だが、一向にして国民が思ったような成果があがらず野党の政治問題が世間に続出した事も含めて世間では一年も待たずして野党に対して不満を抱くようになり、政府の支持率低下を抑える事が出来ませんでした。新政権としても何とか挽回したい。そこで目をつけたのが日本で開催される戦車道世界大会や近い将来戦車道プロリーグ設立でした。あの当時の日本ではマイナーな競技になりつつありましたが、ヨーロッパや同盟国のアメリカでは人気競技の一つでありました。元々日本開催は予算不
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