第14話
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っきのオジサン、こっちから歩いてきてたよね―――!?えっ……!?」
男性が歩いてきた方向が行き止まりであった事に首を傾げたユウナはふと崖下を見ると信じられない光景があり、驚きの声を上げた。
「ユウナさん?」
「一体どうした――――」
ユウナの様子を不思議に思ったクルトとアルティナもユウナに続くように崖下を見ると、そこには先程自分達が戦った人形兵器達の残骸がいくつもあった。
「さ、さっきの人形兵器……?」
「ああ……なんて数だ。」
「……まだ微かに煙を発していますね。」
「―――やっぱりか。」
人形兵器達の残骸にユウナ達が驚いている中、リィンはユウナ達に近づいて静かな表情で呟いた。
「や、やっぱりって……あのオジサン、何者なんですか!?」
「まさか”結社”の……いや―――」
「”結社”の人間なら人形兵器を破壊するのは不自然かもしれません。」
「ああ、予断は禁物だ。いずれにせよ、あの口ぶりだとパルム方面でも遭遇する可能性もあるかもしれない。」
「そうですわね……パルム方面には目撃情報が2件もありますもの……」
「……そちらも人形兵器である可能性は高そうですね。」
リィンの予想を聞いたセレーネは頷いて考え込み、クルトは推測を口にした。
「―――いずれにせよ、まだ”必須”の要請が残っている。そちらを達成したら頃合いを見てパルムに向かおう。」
「……了解しました。」
「くっ、まさかこんな場所で人形兵器に出くわすなんて……」
「警戒レベルを引き上げた方が良さそうですね。」
その後リィン達は特務活動を再開し、”必須”の要請である七耀教会からの依頼―――”薬草の採取”の実行の為に薬草がある”シュタット大森林”に訪れていた。
〜シュタット大森林〜
「あっ……もしかしてあれなんじゃない!?」
「青紫の花弁……ラベンダーの特徴ですね。要請にあった『エリンの花』で間違いないかと。」
森林の奥地に到着し、薬草らしき花を見つけたユウナは声を上げ、花の特徴をよく見たアルティナは静かな表情で答えた。
「はあ、いい香り……確かにラベンダーの一種みたい。」
「ああ……ずいぶん落ち着く香りだな。」
風に乗って来た花の香りをかいだユウナとクルトは静かな笑みを浮かべた。
「目的地に到着だ。あとはこの薬草カゴに―――いや、まだだ!」
「―――来ます!」
するとその時何かの気配や音に気づいたリィンとセレーネが警告の声を上げたその時、大型の蜘蛛の魔獣の群れがリィン達を包囲した!
「ク、クモの群れ……!?」
「囲まれたか……!―――どうします、教官!?」
「問題ない。―――この
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