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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0283話『大本営の発表を待ちきれない天龍型姉妹』
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うなって龍田。今夜にお前が改二になるんだから提督に顔出しをしておくのも悪くはないだろう……?』
『そうだけど〜……』

そんな天龍と龍田のセリフが聞こえてきた。
ドアが少しだけ開いているのか丸聞こえである。
それでまた笑みを浮かべながらも、

「天龍に龍田。入ってきていいぞ?」
『へ!? なんでオレ達がいるってわかったんだ!?』
『天龍ちゃん、少しドアが開いているわよ〜?』
『マジか! 恥ずかしいなおい!』

そんな声が聞こえてきた後に二人はしぶしぶと言った感じで中に入ってきた。

「よ、よう提督。元気か?」
「提督、ごきげんよう〜」
「二人とも待ちきれなかったのか……?」
「まぁ天龍ちゃんが張り切っちゃって〜」
「あっ!? 龍田、裏切ったな!? お前だってかなりそわそわしていたじゃねーか!」
「そうだったかしら〜?」

龍田はそう言ってはぐらかそうとしているんだけど、見ている分にはとても分かりやすい。
なんでかって龍田の頭の上の円盤型の艤装がぎゅるぎゅると高速で回転しているのだから。

「龍田もやっぱり嬉しいんだな。頭の艤装が回転しているぞ」
「っ!? あらあら〜。私としたことが……恥ずかしいわね」

赤く染まった頬に手を添えながらもなんとか体裁を保とうとする龍田に、天龍はいたずら心が刺激されたのか分からないがガシッと艤装を掴むと、

「ほーら。やっぱり嬉しいんじゃねーか龍田ー? おらおら!」
「天龍ちゃん、やーめーてー!」

姉妹のそんなやり取りに和んでいる私達だった。
それからしばらくしてようやく二人が落ち着いたのか、(龍田が力技で天龍を黙らしたとも)私の方へと向いてきて、

「それで提督。今日は本当に私が改二になるのでしょうか……?」
「おそらくな。だから覚悟だけはしておいてくれ」
「わかりました〜。でも、それだと村雨ちゃんはどうなるのかしら〜?」
「村雨か。それに関しては私達も話し合っていたんだ。まさかの同時に第二次改装をするんじゃないかって」
「あら。それだったら嬉しいんじゃないですか〜? 今まで二人が同時に改装をするというのはなかったですから〜」
「そうだな、龍田。もし本当だったら新しいパターンができるんじゃね?」

天龍と龍田は私達と同じ感想を漏らしていたので考える事は一緒かと納得する始末であった。

「私の方でも一応村雨の方に声かけをしておくけど少なくとも龍田の第二次改装だけは今日に行うだろうからそういうことでよろしくな」
「わかりました〜。うふふー……今夜が楽しみね」
「龍田がどんな成長をするのか姉としては楽しみだぜ。瑞鶴みたいに身長が伸びるかもな」
「うふふー。天龍ちゃんに負けない強さを手に入れるのは確実よね〜」
「うぐっ……それは、少し悔し
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