謎解きと最初の犠牲者〜美香編〜
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美香が部屋へと入ってきた。最初に、何かないかと辺りを見渡す。それらしき物はここにはなかった。
「ここで謎を解けばいいのね」
美香が1歩前へと踏み出した。そのとき、後ろのドアがガチャッと音がした。美香は振り向き、ドアへと駆け込む。
ガチャガチャ………
美香は無理やりドアを開けようとするが、鍵がかかっているように開かない。
「嘘っ!?開かない!!」
美香はドアを破壊して無理やりこじ開けようとしてみるが、蹴ってもビクともしなかった。
「くっ…なんで開かないのっ!!」
美香はドアを開けようと思って肝心の目的を忘れ掛けようとしていた。なんとか、ギリギリ本当の目的を思い出した美香は奥へと行き、謎を解こうとしていた。
「つまり、ここの謎を解けばいいってことね!」
美香は謎を解こうとする。そこには、林檎と梨、蜜柑の絵があった。隣には番号入力だけだった。
「林檎(りんご)に、梨(なし)に蜜柑(みかん)?これだけじゃ何も分からないわよ」
ただ、これだけのヒントだけでは全く理解できていない美香だった。
「もう、なんなのよこれっ!!」
ゲシッ!
美香が果物3つの絵のところを蹴ると、いきなり、絵が動き始める。何が起きたのか分からない美香は戸惑っていた。動き終わると、絵が左に移動し、真ん中には1〜9の数字が書かれていただけだった。そして『これを読め』とも書かれていた。
「1〜9?数えればいいのかな?」
「1…2…3…4…5…6…7…8…9…」
「えっと…後あるとしたら、ひい、ふう、み、よ、いつ、む、なな、や、ここのつかな?」
そして…林檎、梨、蜜柑と呟いた時、美香はこの謎解きを把握した。
「あっ!そういうことね!」
「林檎、梨、蜜柑のこの3つに、4桁の数字が隠れていたのね!!」
「林檎は5、梨は74、蜜柑は3。つまり、4桁の数字の答えは5743ってことね!」
美香は5743と数字を入力する。そして、ガチャッとドアが開いた。後ろを振り向くと、地味なところに倉庫かあったみたいだった。
「あ、倉庫っぽいのあったんだここに」
美香は倉庫の扉を開ける。そこには、針金が入っていた。
「これ、曲げられそうね」
美香は力を込めて曲げようとした。すると、少しではあるが曲げられた。しかし、美香は手が痛かったみたいだ。
「これだけの力でこれくらいってどれだけ固いのよこれ。何かペンチっぽいので曲げるべ……」
『うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!』
「えっ…!?」
美香は叫び声を耳にした。しかも、近くからだった。
「まさか……卓郎!!」
美香は今の声が卓郎だと思い込み咄嗟にドアを開けて行った。
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