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とある3年4組の卑怯者
92 使命
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た。
「そこのアンタ、ソイツは不幸の手紙を出した卑怯者なのよ!離れた方がいいわよ!」
「そうよお、あなたも何されるか分かんないわよお!」
 みぎわと冬田はみどりに藤木から離れるよう催促した。しかし、みどりはこの二人の言動に怒りを覚えた。
「ふ、藤木さんはそんな人じゃありません!!」
 みどりは怒り返した。
「なんですって!?」
「藤木さんは好きで不幸の手紙を出したんじゃありません!藤木さんの所に不幸の手紙が来て、怖くなって出してしまったんです!それに、藤木さんはその事を今すごく反省しています!どうしてわからないんですか!?」
(みどりちゃん・・・)
 藤木はみどりがこんな真剣に庇う姿を始めて見た。まるで以前自分がみどりを彼女をいじめる男子から守った時と逆のパターンのように感じていた。
「な、何よお・・・」
「その前にどうして藤木さんに不幸の手紙を出した人を突き止めようとしないんですか!?藤木さんをそうやって責めるだけで解決したとお思いですか!?」
「何ですって!!?」
 みぎわは逆上した。
「藤木さんの気持ちを考えてから物を言ってください!!藤木さん、行きましょう!」
 みどりはそう言って去った。
「何、あの子お!?生意気ねえ!!」
「ホント、どこの子かしら!?」
 みぎわと冬田も去った。

「みどりちゃん、さっきはありがとう。僕、君があんな言い返すから驚いたよ」
「いえ、私、藤木さんの味方でいると決意したんです。ですから藤木さんを守ろうと思ったんです」
「うん、ありがとう・・・」
 みどりは藤木を守る事こそが今の自分にしかできない事かつ使命だと思っていた。藤木はみどりは以前よりも遥かに成長しているような感じがした。これも堀のお陰なのかなと思った。藤木とみどりは帰り道が分かれる時が来た。
「それでは、さようなら」
「うん、じゃあね・・・」
 藤木とみどりは別れた。

 藤木は家へ帰ると、堀の家へ電話をした。
「堀さん」
『あ、藤木君』
「みどりちゃん、見つかったよ。さくらの家に行っていたんだ・・・」
『そうだったの・・・、私は吉川さんの家に行った後、家に帰ったわ。藤木君、見つけてくれてありがとう』
「う、うん・・・」
『そうだ、明日スケートしたら私の家に招待してあげるね!お昼ごはんご馳走するわ!』
「いいのかい!?」
『うん、藤木君の事もっと知りたいし。それじゃあ、また会おうね』
「うん、さようなら」
 藤木は電話を切った。

 笹山は藤木が一人の女子と共にいた所を見た後、家に帰っていた。そして、そのショックで泣いていた。笹山は机の引き出しから藤木から貰ったケーキの形の消しゴム、藤木と共に遊園地へ行った記念に買ったストラップを取り出した。それらをゴミ箱へ捨てた。さらに遊園地で父親
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