なんか異世界に勇者として召喚されたけどこのメンバーなら余裕
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即した者が呼び出されているはずだ。複数人居るのなら、それだけの戦力がいる相手がいるか、複数箇所での活動が必要かだ。それだけの危機に陥っていると思ってくれていい。
そして、これは出来ればでいい。ただのお願いであるし、報酬も出せないが、召喚主の、アレサリウム王家の願いを叶えてやってほしい。アレサリウム王家だけが真摯にオレのことを思ってくれた。時が経ち、腐敗しているかもしれない。もしもオレのことを思ってくれたアレサリウム王家のままなら、助けてやってほしい。
それと、この本もこのままにしていて置いて欲しい。帰還魔法は他の世界からの者にも対応させやすいように作ってある。多言語化もそのためだ。あとはこれを読む君達に任せる』
内容を他のメンバーに伝えてどうするかを確認すると、悪魔の契約に基づいて報酬がもらえるなら構わないと返される。ああ、分かった。おっちゃん達の共通点、お人好しだ。誰も帰還の魔法陣を見せろと言わずに構わないなんて答えるんだからな。だから、彼女にこう答えよう。
「最初の質問に答えよう。おっちゃん達は勇者なんかじゃないが、報酬を代価にどんな願いでも叶えてみせよう。それがおっちゃん達だ。今なら歳末セールでお安くしとくよ」
召喚された古い遺跡から外へと出ると、召喚主、アレサリウム王家の最後の生き残り、アルメリア・ダーシュタイン・アレサリウム王女の護衛と思わしき騎士達が無残な姿で倒れており、その現況を作り出したと思われる魔族がひのふのみのよのいつか。
「そんなに強い感じはしないな。誰が行くよ?ジャック以外で」
魔族もアルメリアも気付いていないが、ジャックは息のある騎士達の治療に移っている。見事な隠密術だな。オレ達は気付いているがな。
「言い出しっぺの法則で詩樹で確定だな」
「いやいや十束さんや、おっちゃっん、アラフィフで転生したから見た目のまんまなんよ。もうね、最近字を読むのが辛いし、簡単に腰はいわせるわ、筋肉痛は遅れてやってくるわ、ガタガタなのよ」
「仕方ありませんね、オレも手伝いましょう。右2つは貰います」
リアンが腰に差していた剣を抜くが、ありゃ数打ちの代物だな。だが、構えは正統派だな。おっちゃんも変身音角を鳴刀・音叉剣に変化させて構え、リアンと同時に踏み込む。うむ、若いっていいな。おっちゃんが一人斬り捨ててもう一人に切りかかりながら最後の一人に符が張り付いた頃には二人共斬り捨てていた。
「やっぱり若いもんには勝てないわ。20代で転生したかったわ。はぁ〜やだやだ」
「いえ、詩樹殿もまだまだ行けますでしょう?どうも、我々内でも技術差があるようですし。その剣とか」
「あれ、音叉剣がないの?と言うか、おっちゃんもリアンの肉体強化を知らないんだけど」
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