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こんなチートでもありですかい?そうですかい。
第9話。変人の家族。
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ハァハァ言いながらくねくねしていたら、姉ちゃんは俺の奇行に気づかなかったみたいだが、ススッっと離れる親父。

な・・ん・・・・やと!?

「なんて魔力の密度なの?信じられない・・・・」
「ふむっ、なるほど。これほどの密度なら我が結界を砕き、死徒を倒すことも可能か?」

親父なんかに引かれたことに慄いていると、爺ちゃんたちは納得した様子。

「当主殿。確かに晋吾の魔力硬化は強力です。しかし、だからと言って聖杯の穢れが落ちるとは限らない。」
「大丈夫やで。親父。」
「晋吾・・・・」
「我に策あり・・とな。」

ぶっちゃけ無理っぽかったらアポストロスがあるしの。・・ぶっつけ本番はやっぱ怖ええからいつか試してみるかの?





んで、聖杯は結局俺がぶっ壊すことになったのだが、聖杯には『大きいの』と『小さいの』があるんやと

汚れてるのは『大きいの』。しかし聖杯戦争で英霊を倒し、魂を『小さいの』に満たし『大きいの』の炉心としなければ汚れが出てこないとのこと。

・・・・すまん。言葉通りなら解釈できるが全然よくわからん。英霊って何?魂を満たすってなんや?大聖杯ってどんなの?小聖杯ってどんなの?

んで、またこれにより『外』に出ることができるので、もしかしたら『聖杯の正常化』と『アインツベルンの悲願』の両方が可能なれば一石二鳥とのこと。

しかし、聖杯の『汚れ具合』。つまり泥による呪いの威力によっては、すぐさまこれを破棄する。

新たな聖杯を用意して、次の聖杯戦争に望む。

「つまりどうすればええん?」
「絶対にしなきゃいけないことは、聖杯戦争を勝ち抜き、聖杯を現界させ、壊す。・・・・これで分かった?」
「I see」

始めからそう言えばええのに。

「ほな俺は、聖杯戦争とやらもせなあかんのか?」
「いや。それは当初の予定通りにイリヤにさせよう。」
「ほ?姉ちゃんがやるんかい?」
「フフッ。私を普通の魔術師と思わないことね。」

自信満々の姉ちゃん。まぁ、確かに普通『人間』とは違う感じはしとったの。

「ところで爺ちゃん。姉ちゃんと日本で暮らしてええ?」
「・・・・聖杯を手に入れることができるのなら、好きにして構わん。」
「おおっ!やったで姉ちゃん!これでみんな一緒やー!」

やっほーいっと再び姉ちゃんを肩車し、走り回る。姉ちゃんも嬉しそう。

「じゃ、日本に帰る用意をしないとね。」

親父は俺の肩にいる姉ちゃんを抱き上げ、自分の肩に乗せる。姉ちゃんはとても嬉しそう。

服とか、魔術(魔法じゃないんだと)に必要なものとかを入れた結構な量の荷物をまとめ、日本にいく準備を開始する。

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