第七章 C.D.の計略
ディライン その在り方
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けでも十分な威力のはずだが、ディケイドはその場から動かず――――
《ATTCK RIDE―――Lion Beat!》
「ラァッ!!」
ゴシャッ!!と、ディケイドの拳がディラインの顔面に突き刺さった。
五枚目のカードを通過してきた瞬間のディラインに、ディケイドがメタルで強化した拳を、パンチ増強のライオンビートでカウンターしたのだ。
突進力のすさまじさをそのままに、体勢を崩したディラインは地面に突っ込み大地を削った。
「やっぱりな」
「ゴぉぉぉおお!!ぁああああああ!!」
《ATTCK RIDE―――Lightning Sonic》
ついにキレたか。
ガランとキングラウザーを投げ捨てて、その右足にエネルギーをチャージする。
ブレイド必殺のライダーキック。
それに対し
《ATTCK RIDE―――Thunder!》
《ATTCK RIDE―――Mach!》
《ATTCK RIDE―――Kick!》
ディケイドはブレイドのまま、三枚を発動させた。
一枚一枚、まるで噛みしめるかのように、しっかりと。
ディラインにはそれが何だかわかっていない。
なんだ?何が違うというのだ?
それを発動させるなら、たった一枚のカードでいいはずだ。
なぜそこまで手間をかける必要があるのか。
ディラインの疑問。
だが構うものか。
ディケイド、ディライン両者が駆けだした。
加速、そして同じように右足に稲妻の力を宿し、力の限り突き出した。
「ヌゥァ!!」
「ハァアッ!!!」
ガァンッッ!!バチッ――――――ドォンッッ!!
「げっ―――ボァッッ!?」
両者の足が空中で激突し、一瞬電撃が爆ぜた後に爆発した。
そして
その結果
ディラインが大地にその身体を叩き付けられていた。
「ギ・・・・ギキ・・・・」
「何で負けたかって顔してんな?」
「ガ・・・・」
「当たり前だ。お前は力だけだからだ」
ディラインのアタックライドは強力だ。
発動過程の短縮に加え、武器だけでなく技の忠実な再現。
ディケイドが同じことをしようとすると、その技の種類などがかなり制限される。
だが、ディケイドは出会ってきた。
様々な世界のライダーに。
自らの世界に内包される様々なライダーの世界。
ここにきて出会った各ライダーの「本人」。
そして、彼らの戦いの軌跡、想い、信念、覚悟、誇り。
それら無くして、彼らの技も力もありはしないのだ。
血反吐を吐き出して放った拳があった。
涙を流しながら打ち砕いた敵
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