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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
ディライン その在り方
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ぬまで地面に何度も繰り返し叩き潰していったのだ。



「がァァアアアア!!!」

そして最後にポイ、と捨てられるように放られたディケイド。
バチバチと火花を爆ぜながら、しかしそれでも変身が解けないのはさすがといったところか。


だが、限界だ。
コンプリートフォームは解けているし、今この状況で強力なカードを使えば彼の身体が持たないだろう。

あのロボットとの会話の間に、他の三人はすでに疲弊しきっている。



これ以上の戦闘は可能か、否か。
このままではWの二の舞だ。


しかし


「やっぱりか・・・・大体わかった」

ディケイド・門矢士の判断。

それは


「だったら、こうだ」

ガシュウ
《KAMEN RIDE―――BLADE!》

何の変哲もない、ただのカメンライドであった。



その行動に、動きが止まるディライン。


理解不能だ。
なぜこの状況でカメンライドなのだ?



他のライダーの能力、武器を使用できる。
あらゆるライダーの力を我が物に。

そのコンセプトのもと、ディケイドライバーは開発された。
その過程において、他のライダーへの変身機能も搭載された。




他のライダーを我が僕に。
あらゆるライダーを己の駒に。

そのコンセプトのもと、ディエンドライバーは開発された。
自らの性能もそこそこに、他のライダーを使役しその力を行使するのだ。



そして、それらを超えてなお強力に。
すべてのライダーの力、技、能力をその手に。

ディケイドよりも早く、強く
ディエンドよりも多く、隙無く

その力の行使の上で、姿までをも模する必要はなくなった。


故に、ディラインには他のライダーの力や武器だけで、姿を変える機能は搭載されていない。

要は、必要のない機能とされたのだ。
事実ディケイドも、様々なライダーの力をそのままで使えるようになってからはほぼディケイドの姿だ。


だというのに、今更になってカメンライド?
解せない。何かある。

ディラインは動きを止める。
対して、ブレイドにカメンライドしたディケイドはゆっくりとライドブッカーからカードを取り出す。


「―――――」

ヴォン



ディラインが動いた。
構うものか。たとえどの状態、状況で何を繰り出されたところで、こちらの性能の方が上だ。

何が出て来ようとも、それを正面から叩き伏せるだけの力が、こちらにはある。


《Stock―――ATTCK RIDE―――Lightning Slash・Four Card・Loyal Straight Flash》

ディラインがストックする。

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