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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
ディライン その在り方
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っこだ。

大丈夫かと駆け寄る、変身の解けた仲間たち。
ギャーギャーと騒ぐ彼らに、うっとおしそうに叫ぶディケイド。

「うーっせ!!お前らのほうが大丈夫かよ」

「なにお?いいか士。俺はこれから究極の姿に変身してあんな奴バッタバッタとだな」

「あーわかったわかった」

「ていうか士君。何で最初からああしなかったんですか?」

「うん?あー、なんだ・・・・気分?」

「ナツメロン君」

「ミカンです。ていうか夏ミカンでもない!!」

「アはッ!?あれ、なんで僕に!?そこは士にあはははははは!!!」

「助かったか・・・」

「士君はあとでやりますよー」

「なん・・・だと・・・?」



ギャーギャーと騒ぎながら、荒野を後にする四人と、抱えられる一人。

と、あまりに煩いからかその一人が目を覚ます。


「う・・・うぅん・・・・」

「お、起きた」

「えと・・・・」


まるで本当に寝起きのように、目が全く開かないまま意識だけが起きる鏡花。
ぐりぐりと目をこするが、まだ瞳がうす開きだ。

目の前に誰かがいるのはわかるが、一体誰だかわからない。


「うーん・・・むにゃ・・・誰ですぅ?」

まったく、この娘は。
あれだけのことがあって、本人は完全に寝てたと来た。

いつもなら落としてやるところだが、まあいい今回は特別だ。

バシュウ、とディケイドの変身が解ける。
その光で目がはっきりと開く。


それと同時に、門矢士はこう答えるのだ。


「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えとけ」



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さぁて、回収回収。
Wの後だからドキドキだったけど、ディケイドが勝ってくれてほんとによかったよか・・・ん?


ズゾゾゾゾゾゾゾ――――――


「が・・・ギ・・・・我ハ、ディライドッォ・・・・」


マジかよ。
自己修復機能?

てかこれ変身者いらないのか?


「ゴォォォオオオオオオオオオオオオ!!」

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「ゴォォォオオオオオオオオオオオオ!!」

「「「「!?」」」」


遥か後方。

これからバイクに乗りここから去ろうとする士たちの耳に、咆哮が聞こえてきた。
丘の上から見ると、ディラインが崩れた場所がはっきりと見えた。


土塊のように崩れたはずのディラインが、変身者もなしに身体を再構築し、再び身体を手に入れていた。


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