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友達の絆
友達の絆<全>
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ャガーで出発し、一路東京を目指したことを、映像として思いだした。 
二人とも、学年は異なるが、東京で同じ大学を卒業しており、これから向かう場所は良く知っていたので、気軽にハンドル捌きをし、養老の坂を二百九十キロ位で飛ばし、平均では二百キロ近くで走っていた。
岐阜の手前で、既に朝の渋滞が始まっていた。が、妻ともども浮き浮きした気分で旅の楽しみについて話をしていて、ほとんど妻にだけに視線を向けていたため、ハザードランプに気づいた時は、もう手遅れだった。
ブレーキを踏んだか踏まないかの状態で、大型トレーラーに激突し、更に後続の荷物を満載した四トン車に追突され、車は押し潰されたらしい。
二人とも即死で、苦しさに苛まれることなく霊界の住人になったらしい。 

これらのことは、皆さんには遠い、一般にあの世と呼ばれている所から発信している。
切れ切れになった記憶を、霊感の強い、私の全く知らない人の身体を借りて、書き記した。
間違いがあれば、全て私の責任だが、今となっては、私には何の責任もとれない状態である。

南無阿弥陀仏、どなたか多少とも霊感がある方が、マッチョでイケメンの私を、心の底から信じて呼んで下されば,あるいは、お目にかかれるかもしれません。      
私だけでなく友達とも。
更に、彼の愛する家族や、背後に群がる大勢の村人達にも。
ケケケケ・・・・・・。

                  −完―

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