0280話『冬の作戦の告知について』
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アークロイヤルとの追いかけっこを体験していたとかで……。今まで一人だったのが二人になったのが余計にアークロイヤルの心に火をつけたとかなんとか……。元からいたビスマルクの方も負担が半分になったとかで喜んでいたけどね」
あー、確かに昨日は艦載機の音がうるさかったけどやっぱり追いかけっこをしていたんだね。
アークロイヤルさんってビスマルクさんだけに対して過激な人だよねー。
普段はウォースパイトさんとか金剛さんとかと一緒に優雅に紅茶を飲んでいるんだから、落ち着いた物腰も持っているんだけどね。
「それと、もしかしたら潜水艦の活躍もあるかもしれないからその時は期待しているぞ、イヨ」
「え? イヨでいいの?」
「まぁ、潜水艦のみんなも含めてだからそんなに深く考えないでいいよ」
「えへへー。そうだよね。あーよかった……」
期待してくれるのは嬉しいけど出ずっぱりも疲れるからね。
こういう時に全員揃っていると替えが効いていいもんだよね。
「ふふふ。それでは提督。本日もなにか相談事がありましたらすぐに呼んでくださいね? 私は明石のところに用事がありますので工廠の方にいると思いますから」
「わかった。それじゃ工廠の任務の際に向かわせてもらうよ」
「わかりました。それでは」
笑みを浮かべながら大淀さんは執務室を出て行った。
うーん……やっぱり出来る人は違うね。
大体は大淀さんがいれば済んじゃう案件が多いからね。
それで提督からも全幅の信頼を得ているからどこまで計算してやっているのか気になるところだよ。
まぁそれはともかく、
「それじゃ提督。仕事が終わったらまた居酒屋鳳翔か甘味処間宮にいかない? イヨ、こういうことしていると頭が疲れてきちゃって糖分が欲しくなってくるんだよね」
「その気持ちは分かるな。私も最初の頃はよく通っていたからなぁ……」
《提督、この提督業に慣れるまでは皆さんに力を借りてなんとかやっていましたからね。最初の大規模作戦の時の事を思い出すと涙が流れそうです……》
そういえばそうだったね。
最初の作戦の時は提督はあまりの疲労に死にそうな顔をしていたからね。
それが今じゃもう慣れた手つきでやっているから人って成長できる生き物だよねとしみじみと感じられる。
「うん。やっぱり提督は頑張り屋さんだね。後で潜水艦のみんなで提督の事を労ってあげるね!」
「それはありがたいな。普段はオリョール海域に何度も行かせているから疲労も溜まっているだろうに」
「あはは。それはそうなんだけど……ほら、今は交代要員がたくさんいるからそんなに疲労はないんだよね。二回出撃したらすぐに交代出来て休めるしね」
「そうか。それならいいんだけどな」
任務をするのに燃料と弾薬の節約に欠かせないからね。イヨたち潜水艦は。
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