暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
序章〜全ての始まり、守護者の刃〜
第3章 激闘!ディエンド編
第44話『全てを備えし虚無』
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アンは圭一と沙都子の質問を間違えることなく解いてみせる。
「言ったはずだ、僕は雅だって。」
「わかった。それで、この世界で海東さんが狙っているお宝って何か解る?」
「フェイト、この世界で海東が狙っているお宝はセイバーの宝具の一つ、全て遠き理想郷(アヴァロン)。魔力を用いた永久回復機関だ。」
「アヴァロンって、確かアーサー王伝説の─」
「その通りだよ、圭一。アヴァロンはセイバーとして召喚されたサーヴァント、アーサーの宝具だ。」
「アーサー王って、そんな凄い奴をどうやって!?」
「サーヴァントの召喚には幾つか小技があって、ある程度呼びたい英雄を特定する方法があるんだ。その一つに、触媒と呼ばれるその英雄縁の物を用いることで、その英雄が召喚される確率が格段に上昇する。僕の場合は、僕が生前に使用していたディロードライバーが宝具、『全てを備えし虚無(ディロードライバー)となり、マスターが所持していたことで、召喚されたんだ。」
ガーディアンは圭一達に説明をする。
「ガーディアン、そろそろ行こう。海東もいつやってくるかわからない。」
「そうだな、マスター。それじゃ、留守番頼んだよ。って、懐かしいな。」
ガーディアンはフェイトの頭を撫でながら言う。
「そうだ、マスター。」
「どうしたガーディアン?」
「久しぶりにディローダーに乗りたい。乗せるからそれで向かわないか?」
「しかし、海東の襲撃に備えないと。」
「大丈夫、少しなら時間はある。僕はマスターの未来。解るな?」
「解った。一緒に行こう。」
雅とガーディアンはマシンディローダーに乗ってこの世界の主人公、衛宮志郎のすむ家に向かった。

「懐かしいな。こうして運転するのは。」
「そうなの、ガーディアン?」
「ああ、世界が平和になって、乗ることがなくなって、そのまま死んだから、何十年と乗っていないよ。」
「大丈夫ですか?」
「忘れた?僕の騎乗スキルを。」
「そうでした。もうそろそろ着きますね。」
「ああ。十年前と変わらない風景だ。」
雅とガーディアンは目的地に着き、インターホンを押す。
「はい、って、あんたサーヴァントね!セイバー、敵襲よ!」
門が開くと、アーチャーのマスターであった少女、遠阪凛が出てセイバーに知らせる。
「一体何事ですか、リン!」
セイバーは甲冑を纏った状態で雅達と出会う。
「何事かと思えば、ガーディアン、それにミヤビではないか。何故今更こちらに来た。」
「何故と言われても、切嗣さんに線香をあげに来たのですが。」
「ああ、十年前の知人が亡くなったんだ。線香の一本でも、あげないのは無礼と思わないか、セイバー。」
セイバーの質問に、雅とガーディアンは答える。
「何?じいさんに線香を?それだったらあがってくれ。」
玄関口で問答を広げていると
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