第13話
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「他の案件というのもあるようですが?」
「ああ―――改めて説明するか。4人とも、これを見てくれ。」
そしてリィンはセレーネ達に要請書を見せた。
「これは………」
「……………」
「……軍務とは無関係のただの手伝い、ですか?」
要請書に書かれている”要請”を読み終えたクルトは戸惑い、ユウナは呆け、アルティナは困惑の表情でリィンとセレーネに訊ねた。
「ああ、市民からの要請や大聖堂からの要請みたいだな。”必須”と書かれたものはなるべくやった方がいいが……”任意”と書かれたものはやるもやらないも自由だ。ただし、広域哨戒の観点からアルトリザスの街区は一通り回っておくべきだろう。―――それから、こちらが先程の『重要調査項目』の詳細だな。」
アルティナの問いかけに頷いたリィンは重要調査項目についての詳細をユウナ達に見せた。
「この@の魔獣の調査も含めてやるべき”要請”をクリアしたら南にあるパルムへ移動し……そこでの要請も検討しつつ、AとBの魔獣調査を遂行する。―――1日目の特務活動はこんな流れになりそうだな。」
「そうですわね……パルムへの移動時間を考えると午前中に@の魔獣の調査も含めてやるべき”要請”をクリアすべきでしょうね。」
「そうだな……そのぐらいがちょうどいいだろうな。」
「さ、さすがにハードすぎるような……」
「……強行軍ですね。どこまでやり切る必要が?」
リィンとセレーネの説明を聞いたユウナ達は冷や汗をかいた後ユウナはジト目で呟き、クルトは困惑の表情で訊ねた。
「そうだな―――任意の要請については君達3人の判断に任せよう。俺とセレーネはあくまで教官として見守らせてもらうだけにするから話し合って決めるといい。」
「勿論、”必須”の要請と魔獣の調査の件を踏まえて、話し合って下さいね。」
リィンとセレーネの話を聞いたユウナ達はそれぞれ目を見開いた。
「……なるほど。そういう方針ですか。」
「そもそも必須でないなら対処する必要もないのでは?」
「い、いやいや!困ってる人がいるならそうも行かないでしょ。まだ8時だし――――」
そしてユウナ達が話し合いを始めるとその様子をリィンとセレーネはかつてクロスベルで”特務支援課”として活動していた自分達と思い出して、ユウナ達と重ね合わせていた。
(……懐かしい光景ですわね。)
「(ああ……内戦の時といい、俺達は”こういう事”に縁があるかもしれないな。)まあ、その調子で3人で考えておいてくれ。―――それではZ組特務科、最初の特務活動を開始する。演習地に残った他のクラスにいい報告ができるといいな?」
セレーネに囁かれたリィンは頷いた後ユウナ達に活動の開始を宣
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