第13話
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かな表情で呟き、セレーネは真剣な表情でハイアームズ侯爵に確認した。
「ああ……寄せられた情報によると……”金属の部品で出来たような魔獣”だったらしい。」
「……!」
「それは……」
「やはりですか……」
「……確かなのですか?」
ハイアームズ侯爵の答えを聞いて確信に到ったリィンやアルティナ、セレーネが顔色を変えた中クレア少佐はハイアームズ侯爵に訊ねた。
「見間違いの可能性はあります。ですが、歯車の回るような音を聞いたという情報もありまして。」
「領邦軍にも調査をさせたがいまだ確認はできていなくてね。……もっとも内戦以降、州内の兵士も大幅に減っている。正直な所、十分な調査ができていないという状況なんだ。」
「………………」
「領邦軍の縮小ですか……」
領邦軍が縮小した事がハイアームズ侯爵の口から出ると縮小した原因を知っているクレア少佐や察しがついていたクルトはそれぞれ複雑そうな表情をした。
「よくわからないけど……変な魔獣がうろついているから調べるっていう話ですよね?気味悪がってる人もいそうだし、放ってはおけませんね!」
「ああ……当然だ。―――承知しました。他の要請と合わせて必ずや突き止めて見せます。」
「それと可能ならば、”謎の魔獣”が現れた”原因”についても突き止める所存ですわ。」
「ありがたい……どうかよろしく頼むよ。Z組・特務科諸君―――サザ―ラント州での特務活動、どうか頑張ってくれたまえ……!
そしてハイアームズ侯爵の激励の言葉を受けたリィン達は執務室から退室した。
〜エントランス〜
「……それでは私は侯爵閣下との話があるためここで失礼しますね。先程の件についてはTMPや情報局にも伝えるので何か判明したら連絡します。」
「ええ……助かります。」
「できたらより正確な情報が欲しい所ですね。」
「ア、アルティナさん。」
「……?」
(何かあるのか……?)
クレア少佐の言葉にリィンが頷いている中静かな表情で呟いたアルティナの発言を聞いたセレーネが冷や汗をかいている中、事情がわからないユウナとクルトは不思議そうな表情でアルティナに視線を向けていた。
「リィンさん、セレーネさん、アルティナちゃん。ユウナさんにクルトさんも。どうか気を付けて――――演習の成功をお祈りしています。」
「はい!」
「ありがとうございます。……機会があれば、また。」
そしてセレーネとリィンの答えを聞いたクレア少佐はリィン達に敬礼をした後再び執務室へと向かった。
「……なんか、思わせぶりな話が多かったですけど……」
「結局、その魔獣の調査と何をすればいいんですか?」
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