第13話
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を始めとする”特務部隊”やご学友の方々には感謝してもしきれません。」
「フフ、大げさですわよ。パトリックさんと共にいた時間は本当に短いものだったのですから。」
リィンに視線を向けられたハイアームズ侯爵の傍にいる執事――――セレスタンは恭しく会釈をした後答え、セレスタンの言葉にセレーネは苦笑しながら答えた。
「―――こちらも紹介します。Z組”特務科”の生徒達です。」
「は、初めまして。ユウナ・クロフォードです。」
「クルト・ヴァンダールです。………お初にお目にかかります。」
「アルティナ・オライオン。よろしくお願いします。」
リィンに自己紹介を促されたユウナ達はそれぞれ自己紹介をした。
「ふふ、君達が新たな”Z組”というわけか。まさか、ヴァンダール家の御子息までいるとは思わなかった。お父上にはお前にお世話になったお目にかかれて嬉しいよ。」
「……過分なお言葉、恐縮です。」
ハイアームズ侯爵の言葉に対してクルトは謙遜した様子で答えた。
「さて、リーヴェルト少佐。例の話だが……先にリィン君達への話をすませても構わないかな?」
「ええ、勿論です。詳しい状況も知りたいので可能なら同席させて頂けると。」
「ああ、構わないだろう。」
「―――ハイアームズ侯爵閣下。トールズ士官学院・第U分校、サザ―ラント州での演習を開始した事をご報告申し上げます。」
ハイアームズ侯爵とクレア少佐の会話が一区切りつくと、リィンが宣言をした。
「了解した。よき成果が得られることを願おう。それと”要請”だが……―――セレスタン。」
「は。どうぞ、お受け取り下さい。」
ハイアームズ侯爵に視線を向けられたセレスタンはリィンに要請書を手渡した。
『重要調査項目』
サザ―ラント州において複数確認された、”謎の魔獣”の目撃情報に関する調査。
「これは……」
「重要調査案件……」
「な、謎の魔獣……?」
(もしかして……)
要請書に書かれているある部分を読み上げたリィンは真剣な表情をし、クルトは静かな表情で呟き、ユウナは戸惑い、ある事に察しがついたセレーネは考え込み
「閣下、これは……」
セレーネ同様既に察しがついていたクレア少佐はハイアームズ侯爵に視線を向けた。
「ここ数日、サザ―ラント州で不審な魔獣の情報が寄せられてね。場所は、このアルトリザス近郊、そして南東のパルムの周辺になる。―――できれば君達に魔獣の正体を掴んでもらいたい。」
「正体、ですか。」
「……重要案件と書かれてあるのですから、やはり普通の魔獣でない可能性が?」
ハイアームズ侯爵の説明を聞いたアルティナは静
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