第13話
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とクレア少佐に確認した。
「ああ、それと第U分校の到着と演習開始の報告も併せて頼む。地方で演習を行う場合、現地の行政責任者の許可が形式上どうしても必要だからな。」
「了解です。」
「わかりましたわ。」
ミハイル少佐の言葉にリィンとセレーネはそれぞれ頷き
「な、なんかまだ頭がついていけないけど……”特務科”ならではの活動がようやう始められるわけね……!」
「ああ……望むところだ。―――準備は万端です。さっそく出発しましょう。」
「右に同じく、です。」
クルトの言葉を合図にZ組の生徒達は立ち上がった。
「気合は十分みたいだな。よし、準備を整えしだい、アルトリザスに向かうぞ。」
その後準備を整えたリィン達は列車から降りた。
「―――アルトリザスに向かうには徒歩で街道を行く必要があります。実はこの後、原隊に戻る前に侯爵閣下と打ち合わせする予定なのでよかったら同行させてください。」
「そういう事なら、是非ご一緒してください。」
「フフッ、短い間ですがよろしくお願いしますね。」
「よろしくお願いします。リーヴェルト少佐。」
「ええ、アルティナちゃんも。」
リィンとセレーネに続くように声をかけたアルティナの言葉に頷いたクレア少佐はユウナとクルトに視線を向けた。
「ユウナさんにクルトさんでしたか。お二人ともよろしくお願いします。」
「は、はい!」
「ええ……こちらこそ。(特務活動といい、気になる事は多いが……ヴァンダールの名に賭けて最善をつくすだけだ。)」
視線を向けられたユウナは緊張した様子で頷き、クルトは静かな表情で頷いた後考え込んでいた。
その後リィン達はクレア少佐と共に街道を歩いてアルトリザスに到着後、ハイアームズ侯爵家の城館へと向かい、ハイアームズ侯爵との面会を始めた。
午前7:00―――
〜”第二の白亜”アルトリザス・貴族街・ハイアームズ侯爵城館・執務室〜
「―――いや、本当によく来てくれた。サザ―ラント州の統括を任されているフェルナン・ハイアームズだ。リィン君とセレーネ嬢は久しぶりだな。今年の年始のパーティー以来になるね。」
「ええ、お久しぶりです。」
「侯爵閣下も変わらずご健勝そうで何よりですわ。」
年配の男性―――ハイアームズ侯爵は自己紹介をした後リィンとセレーネと再会の挨拶をした。
「セレスタンさんも本当にお久しぶりです。」
「ええ、リィン様。去年、パトリック様を残してアルトリザスに戻ってしまいましたが立派に成長されて卒業なさった様子。これも1年半前の内戦に関わった際リィン様達の影響を受けたお陰でしょう。リィン様やセレーネ様
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