第13話
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、偵察を兼ねた”情報収集活動”だ。そして第二は『現地貢献』―――本演習を現地に肯定的に受け入れてもらうための”支援活動”となる。本分校では、この二つを合わせて『特務活動』と定義している。」
「…………………」
「その、何というか………」
「………軍として合理的なようでそうでないような印象ですね。」
(というか軍に関係するカリキュラムに見せかけていますけど………)
(要は”遊撃士”の真似事――――”特務支援課”や前の”Z組”とやっている事よね……)
ミハイル少佐の説明を聞いたユウナが呆けている中クルトは戸惑い、アルティナは静かな表情で呟き、ある事に気づいていたメサイアとアイドスは苦笑し
「ははっ……―――なるほど。ようやく理解できました。確かに”Z組”ですね。発案者もわかった気がします。」
「アハハ……わたくし達が分校に来た経緯や”前のZ組”の事を考えると、その方しか思い浮かびませんものね。」
「ふふ……その想像は間違っていないと思いますよ?」
リィンとセレーネの推測を聞いたクレア少佐は苦笑しながら肯定した。
「フン、人数が少ないとはいえ、”灰色の騎士”と”聖竜の姫君”が率いる小隊だ。第U分校としては確実に結果を出してもらいたいものだな?」
「ええ―――了解しました。察するに、まずは現地の責任者と面会するという段取りですか?」
「話が早くて助かります。アルトリザス市の城館でハイアームズ侯爵閣下がお待ちです。早朝ではありますが、いつ伺っても大丈夫だそうです。」
「まあ……”四大名門”の当主の一人であるハイアームズ候自らが……」
「それは有り難いですね。」
クレア少佐の話を聞いたセレーネは目を丸くし、リィンは静かな表情で呟いた。
「サザ―ラント州を統括する”四大名門”の一角……」
「穏健派とは言われますがエレボニア最大の貴族の一人ですね。」
「”四大名門”って確かあのユーディット皇妃の実家と同じくらいの凄い貴族でしたよね?そ、そんな人にこれから会いに行くんですか?」
「あら、クロスベル出身のユウナさんはエレボニアの”四大名門”についてもご存知なのですね。」
「まあ、クロスベルには”カイエン公爵家”の”当主代理”であるユーディット皇妃殿下がいるのだから、その関係で”四大名門”も知ったんだろうな。………一応、俺とセレーネは面識があるからあまり構える必要はないだろう。―――まずは侯爵閣下に挨拶して”特務活動”に関係する依頼などを伺えばいいんですね?」
クルトとアルティナの話を聞いて驚いている様子のユウナのある言葉を聞いたセレーネは目を丸くしている一方、リィンは納得した様子で呟いてユウナに安心する言葉をかけた後ミハイル少佐
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