第13話
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していた名前と似ている事からして、間違いなく関係はあるだろうなぁ。)
「……いずれにしても詳しい話は明日の朝、ですか。」
クレア少佐の言葉にリィンとセレーネが考え込んでいる中既に察しがついていたレンは小悪魔な笑みを浮かべ、ランドロスは口元に笑みを浮かべ、トワは静かな表情で呟いた。
「ああ、サザ―ラント州においても不穏な兆候が現れていると報告がある。分校長が同行しないのは誤算だが……現状の人員でなんとか回すしかあるまい。これは単なる訓練ではない―――あくまで実戦の心持で本演習に挑んでもらいたい。」
「―――了解しました。明日、改めて生徒達に召集をかけます。」
ミハイル少佐の言葉に頷いたリィンは答え
「よろしい、では本日のブリーフィングはこれまでとする。ハーシェル教官、マーシルン教官、ランドロス教官、オルランド教官は今夜中に生徒達への連絡を。各自休息を取り体を休めてくれたまえ―――以上、解散!」
ミハイル少佐の指示と解散を合図にブリーフィングは終了した。その後列車内を見回りながらZ組の生徒達に明日についての連絡をしたリィンは明日に備えて、自分に割り当てられている列車の部屋の寝台で休んだ。
4月22日、演習1日目―――
翌朝、デアフリンガー号は第二都アルトリザス駅に到着した。物資などの積み込みのため、30分ほど停車した後、再び発車し……都市の南西近郊にある演習予定地へと向かうのだった。
〜アルトリザス駅近辺〜
「……到着確認。はぁ……また厄介なタイミングで来たもんだね。」
出発していくデアフリンガー号の様子を見守っていた銀髪の娘は溜息を吐いた後ARCUSUを取り出して通信を開始した。
「―――こちら”妖精”。これより遊撃活動を開始する。協力者は既に確保。……もう少し増えるかも?そっちからの”助っ人”も期待できそうだし、心配は無用。じゃあね―――”サラ”。」
銀髪の娘――――旧Z組の生徒の一人であるフィー・クラウゼルは通信相手との通信を終えるとどこかへと去っていった。
〜演習地〜
午前6:30―――
演習地に到着後第U分校の教官達と生徒達は協力して、演習地に”拠点”を築き、作業が終わると[組と\組はそれぞれの担当教官達からカリキュラムについての説明を受け、Z組は担当教官であるリィンとセレーネと共に列車内でカリキュラムについての説明を受けていた。
「――――[組戦術科は、戦闘訓練に機甲兵によるミッション演習……\組主計科は、通信、補給、救護などの実戦演習を予定している。シュバルツァー教官以下5名、”Z組特務科”の主要活動は二つ。第一は『広域哨戒』―――現地周辺に敵性勢力がいないかなど
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