堕落した国王
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あるトナカイは敏感にワポル達の臭いを嗅ぎ取っていた。
「ドクトリーヌ、この臭い……」
Dr.くれはとトナカイは己の住処である城へと帰るべく空を駆け上がっていた。
「どうしたんだい、チョッパー?」
Dr.くれははそりを引くトナカイ、チョッパーにその言葉の真意を尋ねる。
「ワポルが帰って来ているっ!」
「……そうかい」
ただ一言
対するチョッパーはどこか決意を宿した目で駆け上がる速度を上げた。
こうして各々の思惑と思いを胸に彼らは行動する。
─ ある者は過去に犯した罪を清算するため ─
─ ある者は己の野望と欲求を満たすべく ─
─ ある者は今は亡き大切な人が自分に託した宝を守るため ─
─ ある者は自身の信念を胸に悪を打ち破るべく ─
─ ある者は死に瀕する仲間の少女を救うべく ─
今此処で、過去と現在が繋がる。
こうなることは必然で、逃れられない運命であった。
誰もがこの腐敗した国でもがき、良き国にしようと奮闘してきた。
だが、この現状を招いた悪の元凶は常に自身の欲望を満たすべくこのドラム王国を牛耳ってきた。
しかし、それも遂に終わりの時を迎える。
悪と善は今此処で対峙し、衝突する。
─ 彼らの決着の時は近い ─
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