堕落した国王
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を恨み、憎んでいたのだと ─
「それが国を守るべき国王のすることなの!?」
ビビが声を荒げ、怒りを表す。
国を守り、民を愛するべき国王が愛すべき国民を見捨てた愚行が何よりも許せなかった。
「ああ、残念ながら事実だ。この国の王は腐っているっ!」
「そんな……」
ビビがドラム王国の腐敗した状況に衝撃を受け、悲し気な表情を浮かべる。
「だが、それ以上に厄介な奴がいる。ワポルの実の兄であるムッシュールだ」
「そんなにヤバい奴なのか?」
素朴な疑問を投げかけるウソップ
「ああ、奴はノコノコの実を食べた毒キノコ人間。体内から毒のキノコの胞子を生み出し、操ることが出来る。その能力の前では奴自身に触れることすら出来んっ!」
ドルトン自身悪魔の実の能力者であるが、奴とでは相性が悪過ぎた。
見れば彼の肩は震え、固く口を結んでいる。
自身の力の至らなさに歯噛みしているのだろう。
そんな中、ウソップは何処か落ち着いた様子で現状のことを冷静に分析していた。
「……いや、案外何とかなるかもしれないぞ」
「何……?それは本当かね、ウソップくん!?」
一抹の希望を見つけたとばかりにドルトンはウソップへと勢い良く詰め寄る。
「あ…ああ、俺達の仲間のアキトだったら、そのムッシュールて野郎も倒すことが出来ると思う……」
「アキト……?先程、空を飛んで行った少年か?」
「ああ、そのムッシュールも化け物らしいが、アキトはそれ以上の強さを持っているはずだ」
ウソップはどこか確信にも似た思いを抱く。
今でも思い出す。
一切の容赦もなく、圧倒的な強さで敵を殲滅するアキトの姿を
これまで遭対してきた敵もアキトの手によって瞬く間に倒されてきた。
真に恐ろしいことはこれまでウソップは彼の全力を見たことが一度たりとてないことだ。
あの様子だとまだまだ全力には程遠く、力の半分も出していないのではないだろうか。
「そんなに強い奴なのか!?それなら俺が戦うぞ!!」
「話を聞いていたか、ルフィ?相手は触れることすら出来ないんだ。ここは能力の相性を考えてアキトが適任だ。それにそのワポルって野郎は今、あの城に向かっているんだろ?だったら自然とアキトと戦うことになるだろうぜ」
「え〜、でもよー」
サンジの言い分に納得できないとルフィが不満の声を漏らす。
サンジは静かに煙草に火をつける。
そんな彼ら2人の傍でドルトンはイッシー20から解毒薬を受け取っていた。
どうやらムッシュールの有する毒に対する解毒剤のようだ。
その後、ドルトン達はリフトに乗るべくその場から走り出した。
一方、件のDr.くれはとその助手で
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