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世界に痛みを(嘘) ー修正中ー
堕落した国王
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付け、窓を淡々と開け、容赦なくルフィとウソップ(馬鹿2人)を吹き飛ばす。

 ウソップは後に語る。
 "あそこまで怒った様子のアキトは初めて見た"と
 
「あのルフィとウソップ(馬鹿2人)は放っておいて、ドルトンさん。話の続きをお願いします」
「……その医者であるDr.くれはなのだが、この部屋の窓から見えるあの"ドラムロッキー"に住んでいる」
「あのクソ高い山にか!?」

 ウソップが驚きの声を上げる。

「加えて、残念なことに彼女との通信手段は現状存在しない」
「そんなっ!?じゃあ、どうすれば……」

 通信手段が存在せず、彼女が住んでいるのはドラムロッキーの山頂だと言う。
 通常の手段で向かえば多くの時間を有することは想像に難くなかった。

「そういうことでしたら、此方から彼女の下へ直ぐに向かいましょう」

 しかし、ここには常識が通用しないアキトがいる。
 件のDr.くれはの場所は知れた。
 後はナミを彼女のもとへ連れて行くだけだ。

 アキトはナミの膝と脇の下に手を回し、いわゆるお姫様抱っこの形でナミを抱えあげる。
 その後、アキトは即座に部屋を飛び出し、外へと飛び出す。

「あの山頂に医者であるDr.クレハが住んでいるのですね、ドルトンさん?」
「ああ、そうだ」

 視線を山頂へと向けるアキト
 見据える"ドラムロッキー"は天高くそびえ立ち、かなりの標高を誇っている。

 しかし、目で見える距離などアキトにとっては然程関係ない(・・・・)

 周囲に微風が吹き、アキトは宙に浮き上がる。
 続けて、彼はさっそうとその場からナミを抱え、空を飛翔していった。

「何と、飛んだっ……。能力者であることは先程の光景から予想していたが、何という利便性の高い能力だっ……!」
「す、すごい」

 ルフィ達は呆然とアキトの背中を見続けることしか出来なかった。







▽▲▽▲







「まっはっはっはっはっは!ついに辿り着いたぞ、我が国に!!」
 
 島の沿岸にてこの国の王であるワポルが高笑いを上げる。
 周囲には敗北した見張りの者達が倒れ伏していた。

 ワポルの傍には側近であるチェスとクロマリーモが控える。

「大変です、ワポル様!先日出会ったあの海賊達の船が、あそこにっ!」

 上機嫌なワポルへと部下の1人が声高らかに叫ぶ。
 途端、顏に憤怒の表情を貼り付け、ワポルは青筋を浮かべた。

「あいつらが我が国にっ!許さん、許さんぞ!!俺様があの麦わらの野郎にどれだけの屈辱を味わされたと思ってやがる!!」

 余りの怒り心頭な様子にたじろぐ部下達
 そんなワポルに動じることなく口を挟む男が背後から現れた。

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