堕落した国王
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じることなく物事を捉える冷静さを併せ持っている。
また、一般常識を兼ね備え、戦闘力も目を見張るものがある。
敵に対しても容赦が無く、仲間を助けるためならば不意打ちや奇襲も行う精神性を持つ。
正に生きるために妥協しない意志が窺えた。
それが目の前の少年、アキトに対するナミの印象だ。
「─」
意識が次第に薄れ、瞳が己の意思に反してゆっくりと閉じていく。
どうやら自身の体が少しでも眠ることで体調を回復させようとしているようだ。
しかし、ナミは決してアキトの手を離すことはなく、意識を手放すのだった。
船は着々とドラム王国へ向け舵を切る。
▽▲▽▲
無事、ルフィ達はドラム王国へと辿り着く。
しかし、歓迎を受けることはなく、銃を突きつけられ、明らかに歓迎ムードではなかった。
「去れ、海賊共!」
「この島から一刻も早く立ち去れ!」
「そうだ、そうだ!」
過剰なまでの反応を見せる島民達
このままでは発泡も厭わない雰囲気を醸し出している。
「待ってくれ!病人が此方にはいるんだ!」
「医者を呼んでほしいんだ!」
「そんな手には乗らんぞ、海賊共!」
「さっさと海に帰れ、海賊共!」
ルフィ達の必死の説得虚しく島の人達は此方に敵意を向ける。
「どうか、どうかお願いします!」
そんな中、ビビが必死の土下座を見せる。
それは彼女の誠心誠意の思いの表れであった。
ビビの決死の思いに彼らがたじろぐ様子を見せる。
それに畳み掛ける形で、一人、また一人とルフィ達はビビに続くように土下座する。
『どうかお願いします!!』
「……村へ案内しよう。頭を上げてくれ」
その後、ルフィ達はドルトンと呼ばれる男の案内のもと島へと招き入れられることになった。
「42度!?これ以上熱が上がると命に関わるぞ…!」
「そうなんです。数日前から熱が増す一方で……」
ナミの容態は悪化し、先日よりも熱が上がっていることが発覚する。
熱は驚異の42度にまで達していた。
現状、ルフィ達にナミに尽くせることは存在しない。
故に、一刻も早くナミを医者のもとに連れていかねばならないのだ。
「この島にいる医者は現在1人だけだ。彼女の名は"Dr.くれは"。そんな彼女が住んでいるのはこの部屋の窓から見える……」
しかし、Dr.くれはの別荘が見えることなく、雪だるまと恐竜が窓の外を覆い隠していた。
「""ハイパー雪だるさん"だ!!」
「"雪の怪物シロラー"だ!!」
「てめェらブッ飛ばすぞ!!」
「─」
アキトは冷徹な視線で話の節を折ったルフィとウソップを睨み
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