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逆襲のアムロ
最終話 ラストリゾート
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に、全て受け入れた。

「未練が、オレの未練がこの世界をこう変えた。代償を払って・・・か」

本来のアムロは拍手をした。

「見事だよ。きっとこの選択も、幾千、幾万、無数の糸のひとつなんだろうね。でも、その糸を切ることなく紡ぐことは簡単にはできない」

拍手が鳴りやむとアムロは再び尋ねた。

「どういうことだ?」

「果たして、世界が滅ばず済む糸は無数にあるうちのどれぐらいかと想像する?オレは幾らでも終わらせることができる選択肢が浮かびやすいと思うがな」

自分が話すことだからそれについてよく分かった。

「諦めることは・・・容易いか」

「そう、やり遂げる事は難し・・・だ。さてと、何か聞きたいことはあるかい?」

アムロは少し考えて、答えた。

「・・・まあ、責任感じるな。この後はどうなったのかな?」

本来のアムロは簡潔に答えた。

「元の平和な宇宙、世界に戻ったよ。オレも、英雄だのに祭り挙げられて、君に大いにクレームを付けたい」

アムロは笑った。

「そうか。じゃあ、親父とは上手くやれよ」

本来のアムロは複雑な顔をした。

「ああ、君が変に取りまとめたから、気持ち悪い感じがするよ」

「あと、ベルトーチカは、好きにしてくれ」

アムロは更に複雑な顔をした。

「それもしんどいんだよ」

本来のアムロがそうクレーム付けると、アムロの周囲が白く輝き始めた。
アムロは意識が段々と薄れていく気分が分かる。

「成程な。後はオレの知る所じゃないな」

本来のアムロがアムロへ尋ねる。

「これ以上は何もないか?」

「・・・ああ、ないな」

「そうか。多分、ありがとう、なのだろうな」

アムロはそのお礼に首を傾げた。

「何故だ?」

「オレには、周囲を笑顔にする力が無いからさ。オレがオレのままで生きていたら、不幸だったかもしれない」

アムロは少し考えて、言った。

「それも選択だ。不幸だったかもしれない。今の結果もオレがお前の7年余りを奪った結果だ。できれば、重荷に思わずオレの7年をお前が継いでもらいたい。これがオレにとって幸せだったかどうかはオレにも分からない」

本来のアムロは頷いた。

「そうだな。何が良いなんて、誰にも分からない」

アムロは目を瞑った。そして思った。

やるべきこと、やりたいこと、その場その場で選んできたこと。

全力で自分の思うことをそれなりにやってきたと。

シャアを糧に、ララァを出汁にしてしまったかもしれない。

オレの未練が、またはシャアと共に生まれた未練かもしれないが、
それがこの世界で生きて、駆け抜けた。

これはオレが思った夢なのかもしれない。

消えた後
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