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逆襲のアムロ
最終話 ラストリゾート
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シナンジュのコックピットと思われるところを覗いた。
箇所では触る部分手でも壊せるぐらい傷んでいた。

ハッチの部分はそうもいかなかった。
アムロはブラスターを持って出力を調整し、工具のようにハッチを切った。

そして中を開けると、そこに赤いノーマルスーツを着込んだ男がそこにいた。男は赤いメットを付けていた。

「・・・お前は、誰だ」

アムロがそう男に尋ねた。男はアムロの声に気が付いて反応した。しかし体の動きが鈍い。

「・・・ああ・・・私は、また・・・負けたのか・・・」

その声をアムロは聞いた。

「シャア、お前なのか?」

男はゆっくりとした動きでコックピットよりはい出ようとしていた。アムロはその動きより先にそこより離れた。

ゆっくりとコックピットより出た男ははいながらも砂浜へ出て、仰向けになった。
そして自分でゆっくりとメットを外した。そこより長い金色の長髪が出て、アムロが知る顔がそこにあった。

アムロは倒れた男の顔を立ちながら覗き込んだ。そして深呼吸した。

「ふう・・・。シャア、でいいのか?」

尋ねられた男はアムロを見て、その問いに答えた。

「君は・・・私がシャアであったら、いいのか?」

アムロは男の答えに、それについて自分でも不明だった。

「・・・分からない。シャアの存在をお前の機体に感じたのだ」

男は横に首をやり、綺麗な海辺を見ていた。

「そうか。・・・私は最期にこの上ない見事な景色で終えることができることが勿体無いと純粋に思える。・・・時代、力、思惑、才能、すべてを翻弄しながらも・・・最上の去り方だ・・・」

その後、男が声を出すことはなかった。アムロは特別確認することもしなかった。

アムロはその場に寝転がり、大の字になって天を仰いだ。

「・・・多分、終わったのだろう。宇宙は、世界は大丈夫なのか?」

アムロは今までの激戦の疲労か、スーッと眠りに付いた。

・・・

アムロは夢の中に居た。

そこにもう一人のアムロが居た。

アムロは本来のアムロだと理解した。
そのアムロが声を掛けてきた。

「君は、英雄だった。この世界を救った英雄だ」

アムロは尋ねた。

「救った?オレはすべきことをした。したいことをやっただけだ」

本来のアムロは頷く。そして悲しそうに話す。

「そう、それが君の願いで、後悔だった。それを実現するために同等の条件が必要だった。彼がその糧になってくれていた」

アムロは首を傾げた。

「糧?一体何の話だ」

「シャアだよ。あの存在が君が存在するための均衡だった。それを調整するためにララァという存在を産んだんだ」

アムロは目を瞑り、本来のアムロの答えを素直
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