88 機会(チャンス)
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・・・」
「何、焦る事はないさ。交通費も宿泊費も協会が補助してくれる。だから気にせずのびのびやるといい」
「そうよ、藤木君、頑張って!私達も応援に行くわ!」
「堀さん・・・、うん、頑張るよ!」
藤木は受付に大会に必要な書類を受付から受け取った。そして驚くべき事がもう一つあった。
「親のハンコか・・・。許してくれるかな?」
「そうか、なら私も君のお父さんとお母さんに言ってみようか?」
「あ、はい・・・」
藤木は片山に自分の住所と電話番号を教えた。
「それでは、また会おう」
「はい、さようなら」
片山はスケート場を出て行った。
受付で大会に関する書類を貰い、藤木達は帰る事にした。
「よかったわね。藤木君」
「うん、今日もありがとう、二人とも」
「あ、そうだ」
堀はコートのポケットから1枚のメモ用紙を取り出し、藤木に差し出した。紙には住所と電話番号が書いてあった。
「これ、私の家の住所と電話番号よ。もし辛くなったり、寂しくなったらここに電話したり、手紙を出してね。いつでも相談に乗るし、会いに行くわ」
「いいのかい!?ありがとう・・・」
「うん、私も藤木君に会えて嬉しかったわ」
「うん、僕もだよ、じゃあ、さよなら・・・」
藤木は自分にここまで優しくしてくれる堀に謝意を示して帰った。なお、みどりは何らかの胸騒ぎを感じていた。
(何か藤木さん、堀さんばかり見ているような気が・・・、気のせいですよね?)
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