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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica8-A邂逅〜Koenig der Unterwelt und Kaiser〜
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強さを証明するためです」
「それは志半ばで討たれたことへの恨みも入っていますか?」
「いいえ。それは逆恨みというものです。・・・悲願なのです。私の記憶の中に居る彼、クラウスの・・・。天地に覇を以て和を成せる王となる、と」
それは本末転倒な気がしますが・・・。次元世界では未だに紛争が、そして犯罪が起きています。完全な平和な世界とは言えませんが、ベルカ戦乱時代に比べればまだ平和な方です。それを彼女が乱すなんて愚の骨頂としか・・・。
「理由はどうであれ、あの子たちに手を出すということは、2人の御家族や聖王教会騎士団を手に回すということ。その覚悟はおありですか?」
その大半がSクラスの魔導師・騎士。私もかつては数多くの英傑を見てきました。だからこそ判る。アインハルトは決して弱くはありません。ですがそれはあくまで子供の範囲内での話。今の彼女はまさしく井の中の蛙。クラウスの記憶を持っていようとも、実際に戦闘を経験しなければ、自身の今の実力を理解でないはず。
「・・・。それが必要なのであれば」
「どうしてそこまで・・・」
「・・・弱かった所為で、強くなかった所為で、彼は彼女を救うことが出来なかった・・・。その後悔が私を苛むんです・・・。ですがその後悔をぶつける相手ももう居ません・・・! ならせめて、この現代で覇王こそが最強であると示すしか・・・!」
これは私ひとりでは解決できないようです。クラウスの、オリヴィエを救えなかった、という後悔があまりにも強すぎて、子孫であるアインハルト・ストラトスの心を苛んでいる。冥王イクスヴェリアとしての私は、彼らとは談笑できるほどの交友関係ではなかった。だから私の言葉は届かない。
(だからと言ってここでヴィヴィオを出すのは、あまりにも勝手です・・・)
ヴィヴィオの優しい心なら、アインハルトの傷ついた心を癒してくれるでしょうが、それを丸投げするわけには・・・。グッと握り拳を作って、「話が無ければ、これで失礼します」と去っていく彼女の背中を見送った。
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