第11話 改訂版(2018/11/07)
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【視点:リムル】
今回の豚頭族の軍勢との戦に参戦する者達――俺を含めて総勢301の軍勢が里を出発してから丸1日。
特殊技能【忍法】を持つ者が嵐牙狼族と同等の移動速度を出せるということもあって、既に蜥蜴人族の集落があるシス湖まで半日足らずという所までやって来れた。
トレイニーさんからの事前情報で豚頭族の軍勢がシス湖に現れるのは約2日後。つまり、残りの移動時間を考慮しても1日半分は時間的余裕があることになる。
そんな訳で俺達は大戦前の休息として野営をすることにしたんだが、野営の準備中に招かれざる客がやって来た。
「おっ?お前ら、大鬼族か?蜥蜴を追い立ててたら予想外の獲物と鉢合わせたな」
1体の蜥蜴人族と50体の豚頭族が転がり込んできたんだ。しかも―――
「数は大体300って所か?喰い応えがありそうだ。お前ら、遊びは終いだ。蜥蜴諸共、こいつらもぶっ殺して俺達で食っちまうぞ!」
「「「「「おぉぉぉぉ!!」」」」」
「「「「「腹減ったぁぁぁ!」」」」」
「「「「「は、早く喰いてぇ」」」」」
豚頭族は某世紀末漫画で瞬殺されるモヒカン共を彷彿させる奴らだった。こういう奴らは大概瞬殺――
「痴れ者め」
――される。って、言ってる間に朱菜が何かやり始めた!?今、ヴンって音が聞こえたぞ!!って、今度はヒュンヒュンヒュンってロープを振り回す様な音が!!?
朱菜をよく見てみると、その手にはいつの間にか真紅の鞭が……。あれはスーパー宝貝・禁鞭!?使える者が居ないってことで、結界を施した宮殿内の宝物庫に保管してたよな?何で朱菜が持ってんの!?
あぁ!そうこうしてる間に豚頭族の部隊がバシバシバシって音と同時に上位個体だけを残して周辺の木々諸共蹂躙されてる!!全員、禁鞭で打ち据えられてバラバラ死体に!!
上位個体だけは禁鞭の打撃で両手足を千切り飛ばされた達磨状態だけど一応生かされてる。……けど、手足を斬り落とされた状態じゃ、出血多量でそんなに長くないか?
俺がそんなことを考えていると、紅麗と白老の2人が同時に俺の肩に手を置き、これまた同時に達磨豚頭族と朱菜を指さしてきた。
一体なんだよ?…………あれ?達磨豚頭族の傷口からいきなり黒炎が発生したぞ!これは傷口に塩を塗る程度の痛みじゃないだろう。達磨豚頭族も絶叫してる!
あっ、黒炎が消えた。……成程、出血多量で殺さない為に黒炎で傷口を焼いて止血したのか。けど、この方法って下手したらされた側がショック死す
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