第83話 俺の社会的生命終了のお知らせ
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て来た。なるほど……彼女達の目の色から判断して、この場合での俺が採るべき選択肢は……!
「よし、二人ともおいで。三人とも面倒見てやるよ」
「ちょっ!? なんやそれ――きゃあ!?」
「龍太様!? 三人一緒とはどういう――ひゃあっ!?」
俺は、情交を阻止せんとやって来た二人の腰を両手で抱き寄せ、俺の傍にまで引き寄せる。二人とも心の底では嫌がってはいないらしく、予想以上におとなしく俺の両脇にやってきた。
「ククク、二人とも可愛らしいじゃないか。今夜は朝まで、たっぷり愉しませてやるよ」
「か、可愛い!? そ、そうやろか、へへ……って、た、愉しませるッ!? ふふ、ふざけとったらいい加減に――あぁんっ!?」
「そ、そんなっ!? あ、朝までだなんて――はあぁんっ!?」
俺は二人の言い分をエロゲーの経験による超妄想を通じて体得した愛撫で封じ込め、篭絡に掛かった。久水似の美少女には、ボンテージの隙間から手を入れて胸という胸を揉みしだき、矢村似の美少女には、短パンの中へと手を突っ込み、尻という尻を撫で回す。
このような攻撃をされるとは予期していなかったのか、久水似も矢村似も抵抗する様子を見せず、俺の為すがままになっていた。
そして救芽井似の耳たぶを甘噛みしつつ、俺はほくそ笑む。
「クックック……いいぜ。これは面白いことになってきやがった。覚悟しな三人とも、お前ら全員俺のペットにしてや――フゲブッ!」
――だが、俺の野望は長くは続かなかったらしい。突如として、システムエラーが発生したようだからだ。
……だって、そうだろう? さっきまで赤い顔をしながらも傍観していた四郷似の美少女キャラに、いきなり後ろからブン殴られるこの展開を、システムエラーと呼ばずなんと呼ぶ?
「……いくらなんでも、それ以上はダメ。天誅……」
「いいところだったのに、あなたももったいないことするわねぇ、鮎子」
――あ、なるほど。「天誅」ね。
俺は意識が暗転していく中で、システムエラーの別称「天誅」という響きに、えもいわれぬ説得力を覚えたのだった。
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