第83話 俺の社会的生命終了のお知らせ
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てるような……。
……あ。
「――ちょっと待った! 確か俺にも何か飲ませてたよな!? グレープジュースみたいなヤツ!」
「あぁ、『三次元を二次元と錯覚する』タイプのヤツね。アレは効果がかなり限定的だから、効き目が現れるのがかなり遅いのよ。もうそろそろじゃないかしら?」
……なん……だと……!?
「ん、んなぁぁああぁああーッ!? なんでそんなもん作っちゃってんのッ!?」
「言ったじゃない? 『恋路の手助け』だって。妹から聞いたけど、あなたエロゲーが好きなんでしょ? その性癖を強化すれば、異性にも積極的になれると踏んで作ってみたの。我ながら自信作だわ!」
そんな自信果てしなくいらねェェェッ! 質にでも入れたくなるような自信で核兵器級の危険薬物飲ますんじゃねーよッ!
や、ヤバい! 持てる自由時間の総てをエロゲーに注ぎ込んできた俺にそんな薬を使われたら、災厄が起こるッ! これ以上の悪夢が始まる前に、早く水をッ……!
「ん……あれ、ここは……って、きゃああぁ! なんで私おしゃぶり握ってるのぉぉっ!? し、しかも胸まではだけてっ……!?」
「う〜ん……え? えぇえぇえっ!? なんでアタシの服こんなにはだけとるんっ!? いやぁぁんっ!」
「……ん……くしゅん、あら……? あっ!? い、いやああぁぁあッ! わ、ワタクシどうしてこんな姿にぃぃぃっ!?」
――なんでこんな時に限って目ぇ覚ますんだお前らァァァァッ!
「……むぅ、ワガハイは一体――むひょおおおおっ!? これはどうしたこと――フゲブッ!」
「……茂さんはイロイロ危ないから、今日はもう寝てなきゃダメ……」
――し、四郷さん? それはちょっとヒドいと思うんだー。いい加減許してあげて? 茂さん今日一日だけで何回殴られたと思ってんの?
い、いやそれよりも! 早く水を飲んで効果を薄めないと、今度は俺の社会的生命がッ……!
――!?
な、なんだ!? 視界が……世界が、歪んで見えッ……!?
「りゅ、龍太君!? どうしたの急にうずくまって! 大丈夫!?」
「龍太っ! え、え、どうしよ、どないしよ、救急車呼ばなっ!」
「え、そ、そうざますね、ワタクシの傘下にある病院からヘリを手配して――」
――うーん……あ、あれ? なんか二次元キャラが三人も……なんつーか、いやらしいカッコしてるけど……どうなってんだ?
俺はこちらを心配そうに見つめている、どこかで見たような二次元美少女キャラ三名の方へと顔を向け、ゆっくりと立ち上がる。すると、彼女達はホッと胸を撫で下ろしたかのように顔を綻ばせた。
「龍太君、立っても大丈夫なの!? 怪我は……ないみたいね。よかった……」
「そ、そっかぁ……も、もぉ龍太っ! あんまり心配
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