第83話 俺の社会的生命終了のお知らせ
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てるんだけど。これが本当に彼女達の素なのか!?
「あらあら、なんだか賑やかになってきたじゃない。こうなったら三人とも女の悦びを叩き込んであげたら?」
「ふ・ざ・け・ん・な・よ! こんな社会的生命をギロチン台に掛けて公開処刑にするようなマネ続けさせてたまるか! さっさと元に戻してくれッ!」
「う〜ん、もったいないわねぇ……じゃあ、私達のコップに注がれた水を飲ませてあげなさい。この薬品効果は淡水で薄めて鎮静化できるから」
「お酒かよッ!?」
そんな手段で簡単に解決できるような薬に振り回されてたのかと思うと、余計に腹が立つ。……まぁいい、とにかく今は三人を元に戻すのが先決だ。
俺はテーブルに置かれていた水入りのコップを手に取り、無邪気に甘えてくる救芽井の唇からおしゃぶりを外し、代わりにそれをゆっくり当てる。
「救芽井、いい子だからお水を飲みな。飲んでくれたら高い高いしてやるから」
「ホント? やったぁ! パパ大好きぃっ!」
救芽井は素直に俺の言うことを聞いてニッコリ笑うと、両手でコップを掴んでごくごくと中身を飲み干していく。すると、飲み終えた瞬間に意識が途切れたかのように瞼を閉じ、くぅくぅと寝息を立ててしまった。どうやら、薬の効果が切れたら意識が飛ぶらしい。
「……高い高いは夢の中で、な」
赤ん坊のような美少女の髪をそっと撫で、俺はちょっとだけ苦笑いを浮かべた。……何もかもムチャクチャだったけど、ちょっとは可愛かった……かな。
――その後、他の二人も「飲んだらお尻を十分以上撫でてやる」「飲んだら胸を三十分揉みしだいてやる」といった口八丁手八丁を使って、水を飲ませて眠らせることに成功した。……救芽井に比べて、この二人の不純さと言ったら……。
「終わったわね。せっかくの大暴露大会だったんだから、もっと楽しめばよかったと思うんだけど」
「あいにくだが、薬にかまけて楽しめるような性格じゃなくてねっ!」
「そう。……ふふ、好きよ。私もそういうヒトの方が」
「……梢、すごく大胆だった……」
再び眠りについた三人を安静に寝かせてから、俺は所長さんに悪態をつく。恋路の手助けだかなんだか知らないが、結局のところ引っ掻き回しただけだろうがッ! つーか四郷! アレは大胆どころの騒ぎじゃないからな!?
……あーもう、なんかイロイロありすぎて疲れた……。いつの間にか俺と未だにノビてる茂さんと、今は眠ってる三人以外はメシ食い終わってたみたいだけど、あんなことの後だから食欲なんて沸かねぇし……。
つか、「若いっていいねぇ」みたいなこと言いながら、先に帰っちまった伊葉さんと瀧上さんがなにげにひでぇ……。
こうなったら、俺も四人が起きたらさっさと帰って寝ちまおうかな――って、あれ? なんか忘れ
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