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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 外伝
教え子たちの休日
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でバタバタしてるのかな……」
「それなら大丈夫だと思いますよ」
「この前フェイトさんがなのはさんの家に集まってお酒を飲んだ言ってましたから。色々とお話したみたいですよ」

 色々……まさか本音のぶつけ合いみたいなことをしたんじゃ。
 もしそうなら今後の展開が非常に気になる。でもあの人達ってそのへんの話を避けてる気もするし、平和的に終わった可能性が高いわよね。
 だけどお酒が入ったら理性も緩むわけで……何で私がこんなに頭を悩ませてるんだろう。あの人達の恋路はあの人達がどうにかすべき問題なのに。
 大体……あの人が誰かしら選ばないからこういう状況になってる気がするわ。10年以上付き合いがあれば、誰かしら良いなって思うんじゃないの。女の私から見てもあの人達ってそれぞれ魅力があるわけだし……。

「ティアナさん、僕達何か気に障ることでも言いましたか?」
「え?」
「その……険しい顔をされてたので」
「ううん、別にふたりに対してどうこうってわけじゃないわ。ふたりが兄さんって慕ってる人に思うところがあるだけで」
「ティア、ショウさんとケンカでもしたの?」

 いや別にしてないから。たださっさと誰か選んでって思ってるだけで。
 まあ私が口を挟む問題でもないんでしょうけど。でも自分の上司が何年も前から片想いしてるの知ってたらどうにかしたくなるじゃない。もどかしいって思うじゃない。
 だって……このままの関係が続いて全員還暦なんて未来は見たくないし。あの人達は今の関係が崩れるなら今のままで……って考えてるかもしれないけどね。

「別にしてないわよ。ただ私としては思うところがあるってだけで」
「ティア、そういうのはちゃんと言わないと伝わらないよ。だから今度会ったら伝えよう!」
「は? 嫌に決まってるでしょ」
「何で!?」
「あのね……誰だって人に言えないことのひとつやふたつはあるでしょうが」

 親しい相手に対する愚痴だって抱くのが人間なんだし。
 その証拠に私はスバルに言ってないこともたくさんあるしね。多分それを全て吐き出したらスバル泣くかもしれないし。振り返ればいくらでも愚痴れることあるから。

「そもそも下手にちょっかい出していい話題でもないのよ」
「なら……仕方ないけど。前々から思ってたけど、ティアってショウさんに対しては冷たいというか厳しいところあるよね。本気でケンカとかしないでね?」
「心配ご無用。あんたが思ってるよりずっと親しくしてるわ」

 口が悪くなるのはそれだけ気を許してるってだけだし……別にあの人に対して特別な想いがあるわけじゃないからね。上司というか先輩というかそんな感じってだけで。大体あの人達と張り合うのはさすがに無謀だし。誰に言い訳してるか分からないけども。

「そうですね。兄さんに
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