スーパーロボット大戦OGs
0006話
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可哀想すぎる。
リベンジを覚えてるのがせめてもの救いだろう。
……ん? でも、ここってA組だよな? 成績順の組み分けのA組にいるって事はそれ程無能という訳でもない、のか?
「あー、気にするな。こっちの事だ。お前には一切関係ない。で、そっちの、ユーリアと言ったか。俺はアクセル・アルマーだ。よろしく頼む」
ジーベルをさらっと流して、ユーリアへと声を掛ける。
突然声を掛けられた事に驚いたのか、一瞬驚いた顔をしつつもすぐに口元に笑みを浮かべる。
「ああ、私はユーリア・ハインケルという。こちらこそよろしく頼む」
その凛々しい顔に浮かべた笑顔を見るに、きっとあれだ。女にもてる女。
後輩なんかに『お姉様』とか呼ばれるタイプ。
体型的には、とても成熟した女とは言えない残念、もといスレンダーな感じだ。
パイロットじゃなくて宝塚に入ってればさぞかし1流の劇団員になれただろうに。
「ま、こっちに宝塚があるかどうか分からないけどな」
「宝塚? 何だ、それは?」
思わず口に出していた宝塚にユーリアからの突っ込みが入る。
「格好良い女が集まると言われている所だよ」
間違ってはいない筈。
「そうか? まぁ、褒められて悪い気はしないが」
和やかに会話を楽しむが、それに我慢できない男が1人いた。
「おい、俺を無視するな!」
「いや、そう言われても、最初から喧嘩腰なお前と何を話せと? それに……」
教室に向かってくる足音に気が付いた俺は、ジーベルを無視して椅子に座り直す。
俺と同じ事に気が付いたのか、ユーリアの姿も既に自分の席へと戻っていた。
ちなみに、「ア」クセルな俺と、「ユ」ーリアなので席は殆ど対角線上な位置にユーリアの席はある。
「おい、貴様。いい加減に」
ムキになったジーベルが机を思い切り叩くが、それと殆ど同時に教室に教官が入って来た。
「あー、君はジーベルだな。何をしているんだ?」
机に置かれている名札を確認し、尋ねる教官。
てっきりここでも原作キャラが出てくるのかと思ったんだが、見覚えのない人物だった。
「いや、これはこいつが」
とかなんとかジーベルが喋っているが、もちろん俺は無視して意味が分からないとばかりに困惑を顔に浮かべる。
「……まぁ、いい。ジーベル、教官が来るのは静かに待つように。そしてアクセル。君は新入生の代表たる立場である事を忘れないように」
教官のありがたいお言葉を聞き、そのままHRに突入して慌ただしい入学式は終わった。
ちなみに、寮は4畳程度の個室だった。
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