ドラム王国へ
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、ビビと共に彼女の寝室へと向かった。
「4…40度!?また熱が上がった!?」
ナミは今、ベッドにて苦し気に眠っている。
体温を測っていたビビが体温計を手に驚愕の声を上げる。
40度、正に死に直結する熱の高さだ。
一体ナミの身に何が起きているのであろうか。
ビビとアキトが事の深刻さを理解している傍ら、ルフィ達は現状を理解出来ていないようだ。
仕方なくアキトがナミの現在の状態を彼らに伝える。
「ナミは死ぬのかァ!?」
「ナミさん死らバイベー!!」
「医者ー!医者ー!!」
「クェ──ッ!!」
ルフィ達はナミの容態が死の一歩手前であることを知ると、騒ぎ始めてしまった。
「うるさい、騒ぐな」
しかし、それも即座にアキトの手によって鎮圧される。
ルフィ達はアキトの拳によって強制的に黙らされ、ルフィ達は拳骨の余りの痛みに床を転がり回っていた。
彼らに構うことなくアキトは即座に敵喝な指示を出す。
「ゾロは見張り、ルフィとウソップの2人はカルーと一緒に甲板でゾロの補助及び、敵が来た場合の対処、サンジは今のナミの容態を考えた上での食事の準備、女性であるビビはナミの看病を引き続き頼みたい。俺は水を汲んだ桶と冷えたタオルを持ってくる」
「「「「おう!!」」」」
「ええ、分かったわ!!」
「クェーー!!」
ゾロは船の見張りに当たり、ルフィとウソップ、カルーは甲板にてゾロの補助と外敵への対処に向かう。
サンジはナミの体調を考慮した食事の準備に取り掛かり、女性であるビビはナミの看病
を続行した。
アキトは水を汲んだ桶と冷えたタオルの準備に取り掛かるのであった。
▽▲▽▲
ビビはナミの寝室にて1人驚きの声を上げていた。
彼女の手には皺が残るほどの力で新聞が握られている。
─ 『国王軍』の兵士30万人が『反乱軍』に寝返った ─
ここにきてビビは頭を殴られたかのごとく衝撃を受けた。
ナミが自分にデスクの引き出しから新聞を取り出すように言ってきたことが全ての始まりであった。
記事にはアラバスタ王国の驚くべき現状が記されていたのだ。
元々『国王軍』60万、『解放軍』40万であった形成がここにきて一気に覆った。
このままでは暴動が本格的に活発化し、多くの血が流れることになる。
彼女曰くこの新聞は3日前のものとのこと。
だが、いくら急いだところでこの船の速度が変わるわけもない。
故に、ナミは黙っていたのだと言う。
現在、ナミの寝室にいるのはナミとビビの2人だけだ。
ビビは心底この場に自分とナミしかいなかったことに安堵
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