ドラム王国へ
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ても構いはしない ─
そして、大きく己の武器を振りかぶる。
『むんっ!!』
一振り
されど一振り
彼らの剛腕にて放たれた絶大なる一撃は不可視の攻撃へと変化した。
その衝撃波は海面を越え、巨大金魚のその超巨大な腹へと即座に到達する。
『"覇国"っ!!!!』
ドリーとブロギー、2人の巨人が決死の力で放った一撃は眼前の超巨大金魚の腹に容易に風穴を開け、海を裂く。
これこそが巨人族最強の誇りの一撃
絶大なる威力を誇るその一撃は海を割り、大気を裂き、海王類並みの大きさを誇る金魚を即座に絶命させた。
飲み込まれたメリー号は解放され、空を舞う。
メリー号はアラバスタ王国へと向かうべく舵を切り始める。
ルフィ達の誰もが驚きを隠せない。
これが巨人族最強の2人が放った攻撃
何て遠く、どれだけの修練を積めばこの境地に至ることが出来るのだろうか。
『さァ行けェ!!!』
2人の武器は砕け散り、宙に舞う。
だが、そこに悔いはなく、未練など存在しない。
「ゲギャギャギャギャギャギャ!!!」
「ガババババババ!!!」
故に、ドリーとブロギーは笑う。
愉快そうに、実に満足そうに、彼らの友の旅路を祝うが如く笑う。
こうしてルフィ達は短いようで濃い時間を過ごしたリトルガーデンを後にした。
▽▲▽▲
巨人島リトルガーデンを出発したルフィ達は静かに船を進める。
彼らは今、メリー号でそれぞれの時間を過ごしていた。
「俺はいつか絶対にエルバフの故郷へ行くんだ!」
「勿論だ!俺も一緒に行くぞ、ルフィ!」
「2603…!2604…!もっと…もっと強くならなければ何も守れねェっ!!」
ルフィとウソップは巨人族の故郷であるエルバフに憧れ、ゾロは一人黙々と鍛錬に勤しむ。
「いやー、何とかなったな、実際」
「何とかなったじゃないわよ、アキト」
「引っ張るな、ナミ」
呑気なアキトの頬を引っ張るナミの隣にビビが座る。
「まあ、いいじゃない、ナミさん」
「何だか疲れちゃった、私。少し休ませもらうわね」
ナミは休養を取るべく立ち上がり、寝室へと向かう。
しかし、突如、糸が切れた人形の様に崩れ落ちた。
それは正に突然で、誰もが予想だにしていない出来事であった。
アキトは即座に崩れ落ちるナミの身体を支える。
身体越しに伝わる彼女の体温は予想だにしない熱を有していた。
発汗の量も多く、呼吸も大きく乱している。
「ナ、ナミさん!?」
アキトは熱で動けないナミの体を繊細な手付きで抱え上げ
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