85 緊急学級会
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藤木が教室に入ると、まる子やとし子、はまじから睨まれた。
(やっぱり不幸の手紙の事で怒ってるんだ・・・!何か文句言われたらどうしよう・・・)
藤木は胸騒ぎが収まらなかった。
「たまちゃん、聞いてよ!昨日ね、アタシに藤木から不幸の手紙が来てたんだよ!」
まる子はたまえに昨日の事を話した。
「え!?不幸の手紙!?本当?やだね、最近流行ってるらしいけど・・・」
「不幸の手紙?俺んちにも来てたぞ。藤木からだったぜ」
はまじも話に入ってきた。
「え?はまじのとこにも来てたの!?」
まる子は自分だけじゃないと驚いた。
「アンタそれどうしたの?」
「母ちゃんが捨てちゃったぜ。くしゃくしゃにしてポイってゴミ箱にな」
「へえ〜、あっさり捨てたんだ」
「私の所にも来てたよ」
とし子も話に入ってきた。
「え、とし子ちゃんとこにも!?」
「うん、私怖くなっちゃったけど、お母さんが大丈夫だって言ったから出さなかったけど、今もそわそわしてるんだ」
「そーか、手紙には四人ってあるから俺とさくらと土橋で三人だからこりゃあと一人いるな」
その時、教室に誰かが入ってきた。丸尾だった。
「後の一人はズバリ、ワタクシでしょう・・・!」
「丸尾、顔がやつれてるぜ・・・」
「それはもちろん、私昨日不幸の手紙の事で私は勉強に集中できず、夜も眠れなかったのです!!この学級委員のワタクシに不幸の手紙を送るなど大胆不敵!!」
そして藤木を指差した。
「藤木君、今こそ私の力を篤とお見せ致しましょう・・・!!フッフッフッフッフ・・・!!」
丸尾は怒りと恨みが籠った表情をしていた。
(う・・・、ど、ど、どうしよう・・・!!)
藤木は恐怖に浸っていた。その場にいたリリィは不幸の手紙の意味が分からず、何なのか丸尾に聞いた。
「丸尾君、『フコーのテガミ』って何?」
「それはズバリ、書かれた手紙と同じ事を書いて別の誰かに送り、でないと不幸が訪れるという大変ご迷惑で悪質な手紙でしょう!!」
「そんな、藤木君なんでそんな・・・!!」
藤木はリリィに知られてもはや絶望を感じた。
(どうしよう、リリィに知られた・・・!!)
その時、野口が傍観していた。
「不幸の手紙か・・・、クックック・・・」
こちらはみどりが通う入江小学校。みどりは教室に入り、堀に挨拶する。
「ほ、堀さん、おはようございます」
「おはよう、吉川さん」
「今日、テスト、頑張ります」
「うん、私もスケート楽しみだわ。そういえば私、転校前にも冬になると友達とスケートしに行ってたわね」
「そうなんですか?」
「うん、スケートが得意な友達もいて、ジャンプやスピンもできてたの」
「凄いですね!私もその人と会ってみたいです」
「ええ、いつか会えるといいわね」
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