135章 クラッシュビート・メンバーたちの新年会
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林明もそう言うと、笑った。
「ネットで見つけた情報だけど。安室ちゃんは、引退したら、好きな音楽が聴ける、
小さなジャズクラブを作ってみたいと言っているらしいよ。
大きな店じゃなくって、親しい友だちが気軽に集まれる音楽サロンのようなものを」
森川純は、そう言って、ごま油でカラッと揚がったエビの天ぷらをほおばった。
「ジャズかぁ。ジャズもいいよね、純ちゃん。
おれたちってさ、普通に仕事しながら、音楽もやってるじゃん。
だからかわかんないけど、音楽で食っていくとかまでは、
結局考えないから、好きな音楽だけやっていきたいと思うわけじゃん。
そうすると、おれも、ジャズって、究極の楽しい音楽っていう気がしてくるんだよ」
そう言って、信也はみんなに微笑む。
「音楽やって、それを、みんなに聴いてもらったからって、
それで世の中が変わるほど、世の中は甘くはないもんね」
森川純はそう言って微笑む。
「まあ、たまにケンカもするけど、気の合うオレたちだもん。
楽しくバンドを続けていこうよ。あっははは」
高田翔太がそう言って笑った。
「しかし、おれたちのクラッシュビートも、マンガと映画の人気が、
おれたちよりも、人気になっちゃってしまって、
最近は、ライブはやらないんですか?って、問い合わせも頻繁でこまるよね」
森川純はそう言って、頭をかきながら笑う。
「ライブかあ、ああいうのって、準備もいろいろ大変で、やる気起きないよね。あっははは」
信也がそう言って、みんなの目を見る。
「なんか、おれたちのこのわがままって、ビートルズに似ていない?
レコードは売れまくっていたのに、
コンサート活動の終了させたビートルズみたいな感じだよ。
ネットで調べると、ビートルズの、シングル、アルバム、ビデオの売り上げは、
6億枚とか載っているけどね。
そうすると、おれたちの音楽は、いまのところ、60万枚くらいは売れてるから
ビートルズの1000分の1くらいは、売れているけどね。
わがままさだけは、ビートルズと同じだね。あっははは」
岡林明が、そう言った。
「いまからでも、ビートルズに追いつけるかもよ。あきらめずにがんばろうよ。あっははは」
信也がそう言って笑った。みんなで大笑いをした。
≪つづく≫ --- 135章 おわり ---
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