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新たなる戦い〜第1章〜
標的18 フィルマーレの計画

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「まさか、私の雲のレーザーを消し飛ばすなんて・・」


「こ、これは『炎破の波動』、なぜこの力をこいつが・・・」


焦るディアナとジェラートの前にはオーラを纏ったツナが立ちはだかる。どうやらツナが放ったものは先程ディアナが放ったものと似ているようだ。


「お前ら、許せねえ」


「ぐっ、こいつ『畏怖の波動』も使えるのか・・さすがはボンゴレのボスといったところか沢田綱吉、今まともにお前の相手をしたらいくらオレでも無傷というわけにはいきそうにねえな、だが我々の『計画』は順調だ、ここで相手をする意味はないな」


そう言い残すとジェラートとディアナはその場を去った。一斉に腰からくだけるように生徒達が尻モチをついた。獄寺と山本がツナに駆け寄り、安否を確認しようとするが、まもなくしてその場にツナが倒れた。



(まさか炎破と畏怖の波動を使うとはな、ウィンディが仲間にしようとするわけだぜ)




「う、う〜ん」


「起きたかツナ」


ツナの目の前にいたのはリボーンだった。

「リ、リボーン、ここは?」


「お前の部屋だ、獄寺と山本、京子とレイアが送ってくれたんだぞ」


「そっか、オレあの時・・・」

ツナの脳裏には先程のことがよぎる。やはりあれは夢ではなかった。ディアナに二重の人格があり、それがフィルマーレの者達によって作られたことも・・・。


「リボーン、オレ・・・」


「わかってるぞ、全部聞いた、そしてジェラートが言ってた『計画』の意味がわかったぞ」


リボーンはそう言ってツナにテレビを見せた。すべての局があるニュースで埋め尽くされていた。
世界のあちこちで謎の襲撃が起こっていた。ニュースを見たツナは愕然とした。


「おそらくフィルマーレファミリーの奴らだぞ、お前達はディアナだけを見ていただろ、奴らはそれを利用したんだ、奴らのリングと同じものをつけたものが現れたり、ましてや転校生としてクラスメートになっちまったんなら、そんな怪しい奴を監視しないわけにはいかねえからな」


ボンゴレファミリーは目先の小さな罠にかけられてしまったのだった。


「そ、そんな」


「早く手を打たねえとヤべーぞ」


フランス、スペイン、ドイツ、アメリカ、イギリス、様々な国々を襲っているフィルマーレファミリー、彼らは死ぬ気の炎を使っているため軍隊を派遣したり、強力な武器を使用しても無駄である。


そして・・・「もうひとつのボンゴレ」にもフィルマーレの魔の手が迫る。
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