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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
オルタの行き先
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いたかのように結界は必要な部分だけ穴が開き、通過するとまたフワリと穴は塞がった。



「・・・ふふ」

結界に阻まれていたからか、通過してしまうとその気配は一発でつかめた。

なるほど、こっちか。



バイクのアクセルに力が入る。
オルタは一気に、大聖杯のある地下空洞へと進んでいった。



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「ハァ!?入られたですって!?」

『ええ。違和感はあったのだけれどね』


もののついでに連絡しておいた。
そんな気怠そうな声で、キャスターは遠坂に結界を突破されていたことを告げた。


彼女にとって、大聖杯がオルタに掴まれようとどうでもいいことだ。
彼女にとって大切なのは、マスターである宗一郎との生活のみ。

ただ、仲の(比較的)いい桜が、買い物帰りでこっちに寄り、そのままライダーと警戒に当たっていたから彼女のために連絡しておくだけのこと。



「ったく使えないわね・・・・」

『それを言うなら、見す見す見逃すあなたの使いもではなくて?』

「グッ・・・」

『宝石ケチったのかしらぁ?』

「うっさいわね!!」

ブチン!と通信を切る。
彼女とはどうもそりが合わない。


「オルタが!?」

「ええ・・・・来たわ。というか」

「来てた、だな。まったく」

「行きます、俺」



話を聞き、静かに立ち上がる津上。
まるでそれは、アンノウンを感じ取ったときの彼と同じだった。

途端に無口になり、その方向へと一直線になる。



だが、オルタは自分に感知できない。
おそらくは、力を完全に得てから彼と戦うつもりなのだろう。

それが彼の言う「最高の悪と光の戦い」なのだから。


「士郎、私も先に向かいます。屋根の上を走れば、彼より早く着ける」

「私も先に行くぞ」

「ちょっと。私もつれていきなさい、アーチャー」

「しかし」

「私は遠坂よ。冬木の聖杯に手を出すなんて、いい根性してるじゃないそいつ・・・」

カチャ、と宝石剣を握りしめてアーチャーに自分も一緒に連れていくことを命じる凛。
そうするとスピードが若干落ちるのだが、まあ仕方ない。こうなった彼女は止められない。



「わかったよ。すまんがセイバー、私たちは少し遅れる」

「構いません。しかし、気を付けて」

「変身!!」


カァッ!!と津上が光に包まれ、アギトへと変身を遂げる。
バイクにまたがり、彼の使用バイクがマシントルネイダーへと変形。

庭の中でバイクを回し、ブレーキをかけるとその
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