第七章 C.D.の計略
オルタの行き先
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目星がついてしまったらしい。
管理者という肩書は伊達ではないのだ。
「それだけ「悪」という存在にこだわるのなら。それが脅威という意味ではなく「存在としての意味」であるならなおさら、ここが標的ナンバーワンですから♪」
「いったい・・・・」
一体それほどの悪とは、一体何なのだろうか?
巨悪というモノだったらいくつか思い当たるが、断言できるだけそれはおそらくとても大きな――――
「私も一通り終わったら行きます。とにかく、あちらの方にも事情を話さなければ」
アリスの目が険しくなった。
もしもあのオルタが「あれ」に手をだし、掌握することになったとしたら。
「向こうの人たちと協力して、決して彼を近づけないように」
「・・・わかりました!ありがとうございます!!」
そう言って、扉に手を掛ける翔一。
パタン、と締められるのと同時に、アリスもまたエレベーターに乗り込み上がっていく。
場所は決まった。
翔一の、オルタの行き先はというと―――――
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「で、ここに来たってわけね・・・・」
遠坂凛が、腕を組んで睨むように視線を下げる。
冬木市・衛宮邸
揃っているメンバーは、家主の士郎。そしてセイバーや凛といったこの家の同居人だ。
桜は買い物、ライダーはバイト中とかでいないが、こういう時のために家に待機していたバゼットもいる。
「そうです。こういう時のために、自宅待機していたんです」
「何言ってんのよアンタは・・・・」
アリスが翔一の話を聞いて目星をつけた場所。そこが冬木だった。
冬木という名を聞いて、思い当る単語はいくつかある。
魔術師
聖杯戦争
英霊・サーヴァント
だが、今回のアギトの戦いとここを結びつけるには、もう一歩進んだ情報が必要だ。
「この世全ての悪」
アンリマユと呼ばれた、そんな存在がいた。
士郎の先代、切嗣の参加した第四次聖杯戦争よりももうひとつ前。第三次聖杯戦争の時のことだ。
アインツベルンが、最強のサーヴァントとして喚び出したのがクラス・アヴェンジャー。
真名を「アンリ・マユ」というゾロアスター教最高位の悪魔。
だがしかし、アインツベルンはしくじった。
召喚されたのはただそう呼ばれただけの少年で、四日目で敗退―――つまりは殺されてしまったのだから。
その少年は、願いをその身に宿していた。
彼自身の、ではない。
彼は「そうであれ」と周囲から望まれて生まれた存在だったのだ。
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