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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第11話
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よりも早く慣れていたくらいだったな。クロスベルの警察学校でも乗った事は無いんだったよな?」

「あ、当たり前よ。機甲兵は警備た―――ううん、クロスベル帝国軍に配備されていて、警察(あたしたち)に機甲兵が配備されるなんてありえないわよ。警察(あたしたち)の基本理念はクロスベルが”自治州”だった頃と一緒で、クロスベルの各市内の治安維持と自治しゅ―――いえ、帝国法の選守なんだから。まあ、警察学校で導力車の運転はしてたから、そのお陰かしら?一度掴んだらスムーズに動かせちゃったというか………」

ジト目のアルティナと困惑の表情をしているクルトの指摘に疲れた表情で答えたユウナは気を取り直して苦笑しながら答えた。

「運転間隔の延長か……天性のカンかもしれないな。」

「わたしは若干つまずいたので素直にうらやましいです。どうもクラウ=ソラスと比較してしまうみたいで…………」

「フフ、わたくしもアルティナさん同様ユウナさんが羨ましいですわ。わたくしなんて”教官”でありながら、”機甲兵”の操縦はそれ程上手くないのですから。”竜化”は例え姿が”竜”になっても自分自身の身体ですから、どんな風に動かせばいいのかわかりますから、アルティナさんのようにわたくしの”竜化”した際と機甲兵を比べてしまうんですもの……」

ユウナの説明を聞いたクルトが感心している中アルティナは複雑そうな表情で答え、アルティナに続くようにセレーネは苦笑しながら答えた。

「え、え〜と……アルティナはともかく、セレーネ教官の悩みは何か色々と違うような気がするのですが……」

「というか何気にとんでもない事実を聞いてしまった気がするのですが。」

セレーネの発言に冷や汗をかいたユウナはジト目で、クルトは疲れた表情でセレーネに指摘した。するとその時生徒達の様子を見守っていたリィンが操縦するドラッケンとランディが操縦するヘクトルは互いの機体に視線を向けて頷いた後それぞれの操縦席からリィンとランディが生徒達にある提案をした。



「よし―――少し早いが簡単な模擬戦をやるぞ!」

「レン教官、”パテル=マテル”も呼んでもらって構いませんか?」

「うふふ、了解♪来て――――パテル=マテル!!」

ランディの声の後に聞こえたドラッケンから聞こえるリィンの問いかけに頷いたレンはかつて”リベールの異変”の際結社から奪い取ったゴルディアス級戦略人形―――パテル=マテルの名を呼んだ!すると格納庫からパテル=マテルが現れ、ドラッケンとヘクトルの横に並び、その様子を見守っていた生徒達は驚いたり口をパクパクさせていた。

「な、な、な、なんなのアレ〜〜〜〜〜!?」

「――――ゴルディアス級戦略人形”パテル=マテル”。4年前の”リベールの異変”にてレン教官が結社との戦い
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