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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第650話】
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は? 男同士だから気を使わなくていいって意味だろ? 俺達二人しかいなかった所に成樹が来たんだ、気を使わなくていいって意味で男同士はいいなって」

「そ、そうだったんだ……」


 制服をロッカーに入れる俺は既に下にISスーツを着ていた。

 一方で一夏は相変わらず全裸になってからいちいちISスーツに着替えている。

 男の尻を見る趣味は無いため、俺は携帯を取り出すと何件か来ていたメールに目を遠し始める。


『お兄ちゃん、ちゃんと成樹君を守ってあげてね(笑)』

『お疲れ様ヒルトくん。 今日の生徒会業務は私一人でも大丈夫だから笹川君を手伝ってあげなさい』

『ヒルト、正門前はマスコミでいっぱいだぜ。 てかいぬきちって肉ばっか食べてるな! なのに身体小さい子犬ってのも可愛いが(笑)』


 返信は出来ないものの、一通り目を通してロッカーに入れる。

 ふと成樹を見るとその身には赤基調で白をあしらったISを着用していた。


「それが成樹のISスーツか?」

「そうだよ。 イングリッド社のストレートモデルを男性用に仕立てた物だよ。 ヒルトのは完全にカスタム何だよね?」

「ああ、アメリカのF.L.A.G.っていうナイト財団がカスタムした奴だったかな」

「ナイト財団って……確か色んな事業に手を出してた財団じゃなかったかな? 昔は総帥が私立探偵みたいな事してたって噂だけど……」

「俺も詳しくは知らないから。 まあ村雲及び弐式の開発費出資がナイト財団って事で、その見返りに俺の生体データの提供してるって訳だ、これがな」

「そうなんだね」


 一夏の着替えを待つ俺と成樹――と、着替えを終えた一夏が。


「やっぱこれ着るときって引っ掛かって着づらくないか? ヒルト、成樹?」


 何かいつも引っ掛かるだの何だのと言っている一夏だが、ISスーツは身体にぴったりフィットさせるためにそういう風に出来ている物だから仕方ないとしか思えない。

 現に女性はもろに身体のラインが出るため、ふくよかな女性がISスーツを着ると――これ以上は言わぬが花だろう


「それだったら最初から着とけばって前から言ってるだろ?」

「いや、トイレの時とかどうするんだよ……」

「は? ……ISの機能で付いてるだろ――てかこれ以上議論してたら遅れる。 行くぞ」


 半ば強引に話題を終わらせた俺、先頭にたって駆け足でグラウンドへと向かうのだった。
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