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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第650話】
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聞き入るように耳を傾ける。


「現在IS加盟国は三〇を超えていますが、その内十五ヵ国――半数で採用されている機体です。 二位である日本の打鉄は約十八ヵ国。 そして量産されてはいますが、専ら各国の精鋭部隊に優先的に配備されている【リスペルン・ガイスト】に至ってはほぼ全ての国に最低一機存在しています。 話が逸れました、この様に各国が正式に配備され、キャノンボール・ファスト等では整備の簡易性及び操縦者の操作性からもこの機体が並ぶのも珍しくないのが現状といえる程の傑作機だといえます」


 一通り説明を終えた成樹、シェア第一位の【リスペルン・ガイスト】に関してのデータは詳細には載っていなかったものの知識としてそれだけ知っている事に女の子達は感心していた。


「笹川君、ありがとうございました。 皆さんにとって馴染み深いラファール・リヴァイヴは今現在も予備パーツが生産されていて学園の倉庫にもかなりあるのでそちらは機会があれば現物を見てもらうかもしれないので覚えておいてくださいね♪ あ、後三時間目から六時間目授業終了まで外でISを使った授業を行いますので暖かくしてグラウンドに出てきてください。 では、次は打鉄についての解説を――」


 二時間目の授業はラファール・リヴァイヴ及び打鉄の解説だけで授業が終わった。

 三時間目の授業の為に学園近くのアリーナ更衣室へと移動する、最初の頃は教室で着替えていた女子達も今はアリーナ更衣室を利用する。

 無論更衣室は手前側と奥側とあるが男は皆奥側である。


「じゃあまた後でね、笹川君♪」

「授業頑張ろうね♪」

「あ、う、うん」


 勢いに圧された成樹――と、一夏が成樹の手を取る。


「じゃあ奥側だから行こうぜ、成樹」

「え? それはいいけど……何で織斑君は僕の手を取ったんだい?」

「? 案内するからに決まってるだろ、変なやつだなぁ」


 困惑した表情の成樹とは裏腹に一夏は小さく首を傾げて頭に疑問符を浮かべていた。


「いや、一夏……手は握らなくていいだろ? てか男の手を握ったり過剰なスキンシップするからホモだって思われるんだよ」

「いや、ホモじゃねぇし。 失礼な奴だな、ヒルト。 まあいいや、それより早く着替えに行こうぜ!」

「ちょ、ちょっと!?」


 手を引かれ、駆け出す一夏に手を引かれて成樹も走らされた。

 成樹の貞操の危機を感じた俺はその後を直ぐに追った。

 奥側の更衣室、着替え始める俺達三人――と。


「やっぱ男同士っていいよな……」


 そんな一夏の言葉に、暖房が効いてる筈の更衣室で寒気を感じてしまった俺は――。


「や、やめてくれ一夏。 男同士がいい何て……」


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